ユッケとは、生肉を用いた韓国の肉料理である。漢字では肉膾、ハングルでは육회と書く。本来の読み方はYuk Hoe。
概要
生の牛肉を薬味と、ごま油、塩、生姜、にんにく、コチジャン等で和え、中央に卵黄をのせて作る。食べ方としては、かき混ぜて食べるのが普通だが、そのまま食べる人もいるし、ビビンバと一緒に食べる人もいる。
日本での食中毒事件
2011年に、最低4人(成人含む)の生肉関係の食中毒事件による死者が発見されており、安全性が確認されるまで当面喫食を控えた方が無難である(詳しい事件についての経過は、焼肉酒家えびす/フーズフォーラスを参照)。
一般に生肉は衛生管理が難しいので、ユッケを自宅で調理する場合にはより注意深い衛生管理が求められる。
韓国・中国料理のフェ(육/膾)
中国や韓国では、もともと生で魚介類や肉を調理し、食べる文化があり、韓国ではその料理の総称を「フェ」(膾、회)という(ホンオフェなど)。中国では「膾」「鱠」と書く。
ユッケも、肉の意味の「ユク」(육)と膾を意味する「フェ」(회)が早読みされた言葉である。
日本による韓国併合後、日本の刺身が普及し、刺身の一部も「フェ」という場合がある(「サシミ」として独立していることもあり)。
日本でも「膾」 の訓読みである「なます」も、もともとは生の肉や魚を刻んで調味料であえた物を指す。その後、肉や魚を使わずに野菜だけで作るようになった(おせち料理の紅白なますなど)。これらは特に「精進膾」ということがある。
関連動画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 4
- 0pt