絶体絶命都市3 -壊れゆく街と彼女の歌-とは、アイレムソフトウェアエンジニアリングから発売されたPSP用サバイバル・アクションアドベンチャーゲームである。
パッケージ版は2009年4月23日に発売、ダウンロード版は2010年5月13日に配信開始されている。
2011年2月3日にはベスト版も発売されたが、現在はパッケージ版の生産を終了している。
また、ダウンロード版についても公式サイトから一切の記述が削除され、ダウンロードが不可能となっている。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響と思われるが、公式で理由についての発表はない。
その後、2014年12月にグランゼーラが販売権・知的財産権を取得し、2015年7月29日にダウンロード版の配信が再開された。
概要
今作は絶体絶命都市シリーズ1作目と同様に、大地震による災害を描いている。
海に浮かぶ大都市、セントラルアイランドからの脱出を目指す。
1作目は暑さによる喉の渇き、2作目は寒さによる体温の低下が重要だったが、今回の季節は春なので、温度による体調の変化はない。
代わりに体力とストレスに気を配らねばならないようになっており、ストレスが溜まっていると体力の最大値が少なくなってしまう。
食料品を摂取したり、ベンチで休憩したりすると回復することができる。
また、ゲーム中の選択肢や行動によって、主人公の性格が変化する。
性格によって、前述のストレスの溜まりやすさや回復のしやすさが変わってくる。
サブタイトルに「彼女の歌」とあるとおり、このゲームではヒロインの歌が展開に関わっている。
その歌、飯田舞による「キミの隣りで・・・」は隠れた名曲との評判が高い。
ヒロインが2名いるが、それぞれに好感度が設定されており、ゲーム中の選択肢や行動によって変化し、ルートの分岐はないものの会話やエンディングに影響してくる。
主人公は男性か女性か選択することができる。多少体力面ストレス面に差がある。
取得できるコンパスやコスチュームが異なり、アイテムの位置も変化する。
ただし、どちらを選んでもストーリーの大筋に変化はない。
女性を選んでも前述の2名のヒロインは変わらないので、選択肢によっては非常に百合臭い展開に発展する。
また、その展開を意識した選択肢が女性の場合のみ追加されている。公式が病気。
ゲームを進めていくと、災害マニュアルを手に入れることが出来る。
この災害マニュアルは防災・危機管理ジャーナリストである渡辺実が監修して作成されており、ゲームの攻略だけでなく、実際に災害が起きた場合でも役立つものとなっている。
また、ゲーム中の災害シーンについても渡辺実が監修がしており、火災旋風など今までのシリーズになかった災害も発生する。
前作、前々作と違い、PSPという携帯ゲーム機にプラットフォームを移したことで、ボリューム不足、グラフィックの低下といった欠点が指摘されている。
グラフィックはメインキャラクター以外、随分とチープなものになっており、ハリボテになっている場合まである。
その代わり、シリーズ初のマルチプレイモードが追加されており、本編クリア後も楽しめるようになった。
また、携帯ゲーム機であるので、前述の災害マニュアルを実際の被災地でチェックできる、はず。
大塚製薬とコラボし、ゲーム中ではカロリーメイトが登場する。
また、同じく災害をテーマにしたアニメ「東京マグニチュード8.0」を応援しており、1週間ほど公式サイトがそのアニメ仕様になったこともある。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- アイレムソフトウェアエンジニアリング
- グランゼーラ
- 絶体絶命都市
- 絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-
- 絶体絶命都市4 -Summer Memories-
- 東京マグニチュード8.0
- キミの隣りで・・・
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