ゼク・ツヴァイとは、ゼクシリーズのコンセプトをぶち壊してしまったモビルスーツである。
概要
「ゼク・アインに倍する性能」をコンセプトに、高火力・高機動力の全部のせというガノタ設計者のロマンを詰め込んだ機体である。結果、全高27.44m、全備重量151.7tの人型かどうかもわからない、もはやモビルスーツとは言いがたい兵器となってしまった。それでもモビルスーツであることに執着したのは、地球連邦軍のガンダム信仰に連なるモビルスーツ信仰によるものと言われている。
火力面は、基本的にはゼク・アインの第1種兵装~第3種兵装の全部のせとなっており、ビームサーベルによる白兵戦から、データレドーム+ビームスマートガンによる遠距離攻撃まで対応可能となっている。さらにミサイルポッドや大型クラブ(ジオンのシュツルムファウストと同様の武器)なども装備しており、対Iフィールド装備機体への火力も十分である。
機動力面は、機体後部に備えられた大小のスラスターによって圧倒的な大推力(総推力なんと1,993,000kg)を実現している。この推力は、当時の可変MS群から見ても圧倒的で、高機動として有名なギャプランの総推力が183,000kg、木星圏の大重力への対応を考慮したメッサーラの総推力96,000kg、可変MSではないが大気圏飛行能力を持つバイアランの総推力が98,300kgであることからも桁違いであることが見て取れる。(もちろん機体重量とのバランスもあるのでこれが全てではないが)
高火力・高機動力の代償として機体は肥大化し、当時の地球連邦軍の標準的な巡洋艦であったサラミス改級のエレベーターにに入りきらなくなってしまい、外部係留を余儀なくされる状態となってしまった。ゼクシリーズのコンセプトが「新時代の量産機」であったにもかかわらず、あまりにもお粗末で本末転倒である。この結果を受けてか、ゼクシリーズ3番機のゼク・ドライでは小型汎用に立ち返った設計がされたといわれている。
関連動画
出展の関係上、動くゼク・ツヴァイを見ることはほとんど不可能である。かろうじて、Gジェネレーションシリーズで戦闘アニメーションが用意されている程度である。
5:34ごろからゼク・ツヴァイの戦闘アニメーションが収録されている。
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関連項目
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