オグリローマン 単語

7件

オグリローマン

2.7千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

伝説をこえてゆけ

いくつもの
威圧的な態度で
をふさぐ

おあいにくさま
女たちなど
には入らない

私が見ているのは
もっと遠くの
あの伝説えることが
一の願いなの

JRA「名馬の肖像」オグリローマンexit

オグリローマンとは、1991年生まれの日本の元競走馬繁殖牝馬である。

オグリキャップの半で、が立てなかった舞台を制した名

な勝ち
1993年:ジュニアクラウン(地方重賞)、サラプリンセス特別(地方重賞)、ゴールドウイング賞(地方重賞)、ジュニアグランプリ(地方重賞)
1994年:桜花賞(GI)

概要

血統

ブレイヴストローマンホワイトナルビーシルバーシャークという血統。

米国からの輸入で、産駒にはダートが多かったが、二冠牝馬マックスビューティオークストウカイローマンなど芝GIも複数輩出した

ホワイトナルビーオグリキャップとして有名だが、実はオグリキャップも含め15頭の産駒地方競馬ながら全勝ち上がり、うち6頭が10勝以上を挙げた名繁殖牝馬産駒の通算勝利数は驚異の133を数え、NARから特別表も受けた地方競馬界のビッグマザーであった。なおオグリキャップは6番の子、オグリローマンは12番の子にあたる。

デビュー~中央移籍

オグリキャップと同じく小栗孝一が所有、鷲見勇厩舎からデビューし、安藤勝己が騎乗。3戦で2着に敗れたほかは全勝という競馬で、3歳(現2歳)は7戦6勝。翌年にと同じ中央競馬瀬戸口勉厩舎に移籍する。なお、オグリキャップは移籍に際し、中央の馬主資格を持っていなかった小栗から佐五十雄に売却されたが、その後小栗が中央の馬主資格を取得していたためオグリローマンは小栗所有のまま中央となった。

中央初戦はOPエルフィンSオグリキャップの中央挑戦、しかもの背を知る武豊の騎乗とあって1番人気に推されたが最下位9着に惨敗。実はオグリローマンはどっしりと落ち着いていたオグリキャップとは逆の臆病で敏感なで、他を極度に怖がるという難点を抱えていた。武豊も「初物づくしだけにこの一戦だけでは」とかばったものの、内心「どう乗ったらいいのか」と頭を抱えたという。

しかしファンは見捨てず、この年重賞に昇格した桜花賞トライアルチューリップ賞は2番人気武豊関東遠征のため田原成貴代打騎乗したこのレースでは、先行した前走から一転して後方から末脚に賭ける競馬で半身差の2着に善戦。営は手応えをつかんで桜花賞に出走する。

運命の桜花賞

武豊に手が戻った桜花賞は、外国産馬クラシックに出られない3歳女王ヒシアマゾンが不在。阪神3歳Sヒシアマゾンの2着したのちエルフィンSを勝ったローブモンタントがやや抜けた1番人気となり、2~5番人気団子状態の混戦模様。オグリローマンは3番人気に支持された。
しかし困ったことに、オグリローマンはよりによって11番を引き当ててしまう。通常なら内は有利(というより当時の阪神マイルは外が断然不利)なのだが、他を怖がるこのにとっては包まれたら全てが終わりかねない危険なであった。

本番、ゲートを決めたオグリローマンだが武豊はスッと中団に下げる。武自身は中外に出すチャンスがなく半ば諦めていたというが、大物の血が騒いだのかこの日だけは他を怖がらなかったという。なおも内でじっと待たされながら4コーナーを通過したが、直線に入って群がばらけた一の隙を突いて武豊が動き、オグリローマンは一気に大外に持ち出される。前では4,5頭がしく競り合っていたが、残り1ハロンあまりで一気に加速したオグリローマンは一群をって捨て、内から抜け出していた12番人気兵ツィンクルブライドを寸前でかわしたところがゴールだった。

オグリローマンはハナ差で優勝オグリキャップが立つことさえ出来なかったクラシック制覇を成し遂げ、阪神競馬場引退レースさながらのオグリコールに包まれた。地方出身桜花賞制覇は史上初(クラシック全体では6頭)で、以後も2002年桜花賞を勝った営門別出身のアローキャリーがいるのみ。また、芦毛桜花賞2021年現在ただ1頭である。
なお、上の武豊は前年のベガに続く桜花賞連覇となったが、後年まで「完璧な騎乗」と自賛する前年に対し、オグリローマンの桜花賞については「なんで勝てたのか今でもわからない」といい、「これがオグリキャップの血なのかな」と振り返っている。

その後

その後は燃え尽きたように走を繰り返し、翌1995年1月骨折したため現役を引退、故郷の稲葉牧場で繁殖入りした。繁殖牝馬としては10頭の産駒を送り出したが、地方重賞を勝ったオグリホットがいるものの中央で活躍するような子は残せなかった。しかし産駒のうち5頭のが繁殖入りしており、オグリローマンや祖母ホワイトナルビー譲りの子出しのよさも相まってファミリーは拡大し、地方競馬で大きな勢となっている。近年は2019年秋華賞6着のローズテソーロなど中央重賞に出走する子孫も出てきており、いつか再びオグリの血が中央で躍動する日が来るかもしれない。

オグリローマン自身は2011年繁殖牝馬引退2015年心不全のため24歳で眠るように世を去った。翌年には生前の功績が称えられ、と同じ「NAR特別表」に選出された。

血統表

*ブレイヴストローマン
Bravest Roman
1972 鹿毛
Never Bend
1960 鹿毛
Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Lalun Djeddah
Be Faithful
Roman Song
1955 鹿毛
Roman Sir Gallahad III
Buckup
Quiz Song Sun Again
Clever Song
ホワイトナルビー
1974 芦毛
FNo.7-d
*シルバーシャーク
1963 芦毛
Buisson Ardent Relic
Rose O'Lynn
Palsaka Palestine
Masaka
ヴァールビー
1969 黒鹿毛
*ネヴァービート Never Say Die
Bride Elect
センジユウ *ガーサント
スタールビー
競走馬の4代血統表

クロスNasrullah 3×5(15.63%)、Nearco 4×5(9.38%)

関連動画

関連コミュニティ

関連リンク

関連項目

この記事を編集する

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/05/11(土) 20:00

ほめられた記事

最終更新:2024/05/11(土) 20:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP