サンダー・マックイイーンとは、「ジョジョの奇妙な冒険」の第6部「ストーンオーシャン」の登場人物である。
囚人番号:MA-57258
房番号:228
刑期:8年
罪状:殺人(ただし本当は事故)
身体的特徴:身長181cm。額右側にMという剃り込みがある。
単行本3巻に登場。グリーンドルフィンストリート刑務所の男囚で、スタンド能力に目覚めたエルメェスが初めて戦ったスタンド使い。
極めてネガティブな人間であり、社会から嫌われていると思い込んで自殺未遂を繰り返している。その実常に自己中心的な考え方しかしていないため、嫌われるのもさもありなんというところだが、本人にはその自覚はない。被害者意識だけは強い上に、他人には無関心のクセに誰かががいつか自分を助けてくれると望んでいる、平たく言えば無自覚に他力本願のクズ人間である。
本編の4年前、ある日アパートの自室でショットガンの手入れをしていたマックイイーンは、手違いで込められていた弾を暴発させてしまう。弾は窓から外へ飛んでいき、なんと奇跡的に飛び降り自殺で落下中の女に命中。裁判での弁明むなしく殺人判決を受けてしまった(元ネタは映画『マグノリア』)。
獄中では看守の目が行き届く範囲では模範囚として振る舞っていたものの、定期的に病気で寝込んでいる他の囚人から金を盗んで隠し場所に貯め込んでいた。スタンド発現で寝込んでいたエルメェスからも金を盗むが、早速その能力「キッス」を利用した報復を受ける。この時既にホワイトスネイクにより「DISC」を埋め込まれていたマックイイーンの頭からは衝撃でDISCが飛び出し、エルメェスに記憶の方だけ持ち去られてしまう。
その後、マックイイーンの素性が気になりいろいろ嗅ぎまわっていたエルメェスとトイレ清掃中に遭遇。記憶が抜け落ちている自分を慰めるエルメェスの言葉に感動したかと思えば突如「死にたくなった」と呟き首つり自殺を決行。
マックイイーンの「対象を自殺の道連れにする」スタンド能力によりエルメェスも窒息しかけるが、発現したばかりのキッスの能力でどうにか事なきを得る。
マックイイーンはエルメェスに「命の恩人だ」と感謝の意を述べるも束の間、直後に入水自殺を敢行。当然これも阻止される。
たまらず逃げ出したエルメェスだったが、マックイイーンが一人で電流自殺を図ったことにより身体に電流が流れる。焦って医務室に戻ると、今度は高電導の食塩水を被って剝き出しの電源コードでグルグル巻きになり今まさに電流スイッチをオンにしようとしているマックイイーンと再会。エルメェスは自殺を思いとどまるよう必死に説得を試みる。
エルメェス「キャ―――♡はずかしィィ~~~~ もうあげちゃうわッ…あたしのパンティー!今 ここで直にぬいぢゃうヤツぅッ! どお?ラッキーな事が起こると思わない?」
マックイイーン「……本当にくれるの?」
エルメェス「人はみんな『あしたは月曜日』ってのは嫌なものなんだ。でも…必ず『楽しい土曜日がやってくる』って思って生きている。いつも月曜ってわけじゃあないのよ!」
エルメェス兄貴の説得むなしくマックイイーンは狂喜の笑顔を浮かべて電流のスイッチを押してしまう。
互いの身体に大電流が流れるも、ギリギリでマックイイーンの頭に貼られていた「シール」が焼け落ち、頭が二つに分裂&戻る衝撃でマックイイーンは気絶。その時スタンドのDISCも飛び出し、戦闘不能となった。
その後は無害になったと判断されたのか記憶DISCのほうだけ返され放置され、再登場することはなかった。
元ネタはイギリスのファッションデザイナーの「Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)」。奇しくも連載より後年の2010年に首つり自殺で死亡している。
――ホワイトスネイクによる人物評
マックイイーン 君こそ真の邪悪だ
君には「敵意」がない 「敵意」には力が向かって来る……
より強い力が「敵意」を必ず叩きにやって来る…「敵意」はいつか倒される
実に単純だだが君は違う……君には敵意もなければ悪気もないし
誰にも迷惑なんかかけてないと思っている
自分を被害者だと思っているし
他人に無関心のクセに 誰かがいつか自分を助けてくれると望んでいるだが それこそ悪より悪い「最悪」と呼ばれるものだ
他人を不幸に巻き込んで道づれにする「真の邪悪」だ
本当に君の事が好きだよマックイイーン
ハイウェイ・トゥ・ヘル
【破壊力:C / スピード:C / 射程距離:A / 持続力:C / 精密動作性:C / 成長性:C】
小さなプロペラのような形状をしたスタンド。対象に取り入れられる形で発現する。
本体が一緒に死にたいと思った相手と一緒に死なせてあげる、言わば無理心中させる能力。
首吊りの場合は首を絞めあげつつプロペラで宙に浮かばせ溺死の場合は水のリングになり口と鼻を覆う。餓死でも道連れにできる。
劇中でホワイトスネイクが言うところの「他人を不幸に巻き込んで道づれにする真の邪悪」が反映された能力となっている。エルメェスにも「腐った邪悪の性根の持ち主」と称されていた。
名前の元ネタはオーストラリア出身のロックバンド「AC/DC(エーシー・ディーシー)」の楽曲「Highway to Hell」より。
掲示板
38 ななしのよっしん
2023/06/11(日) 12:34:22 ID: a+Z0BNf48m
窃盗と自殺道連れの件以外は完全に被害者の立場だよな
殺人は冤罪だし、スタンドはプッチ神父に無理矢理ディスク埋め込まれただけだし
まあ思考回路が半天狗っぽいし、作中で語られてないだけで何かしらやってそうではあるが
39 ななしのよっしん
2023/06/26(月) 21:16:05 ID: hZPOa8+Gxb
敵意がないってことは
ワンダーオブUも反応しないのかしらん
40 ななしのよっしん
2024/03/24(日) 23:47:59 ID: o6xH8xFftS
アニメで改めて観るとこいつ異常すぎて引きつった笑いが出たわ
奈良氏はフレイザード役でしか知らなかったから正反対の役柄も違和感なくてすごいと思ったよ
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最終更新:2024/05/03(金) 02:00
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