指揮官とは、「云母组」の展開しているコンテンツ「ドールズフロントライン」シリーズの主人公である。
『ドールズフロントライン/少女前線』の主人公で、要するにゲームの前のあなた。ただし、『ドールズフロントライン/少女前線』のストーリー進行、およびシリーズ作品が複数展開されていくうちに比較的固有のキャラクター性を帯びる存在になりつつあるので、この記事にまとめる。
なお、『ドールズフロントライン:ニューラルクラウド』の教授、『ドールズフロントライン2:追放』の指揮官についても取り扱う。
『ドールズフロントライン』の主人公で、2053年に設立された民間軍事会社(PMC)「グリフィン&クルーガー」の新米戦術指揮官。物語ではS09地区に派遣されて早々、鉄血との戦いでバラバラに散った「AR小隊」の救出を命じられ、あれよあれよという間に数々の荒事を乗り切っていく羽目になる。
この「ドールズフロントライン」シリーズでは、原則主人公の性別は何でもいいので、口調はかなり中性的で柔らかい。ただし、『艦隊これくしょん』の影響下にあることから、戦術人形と結婚めいたこともできるため、ほぼどの戦術人形からも慕われており、一部からは恋愛対象として男性的な扱いを主に受けている。
加えて言えば、指揮官の見た目はこの初代『ドールズフロントライン』においてはいくらでも調整できるため、特定の見た目を持った存在としてメディアミックスなどでも原則扱われない。もともと開発母体がある程度同じだった『アークナイツ』のドクターのような見た目をしていた公式絵などもあったが、ゲーム中のデフォルトの顔はガスマスク姿であり、日本版リリース時にすでにTIPSの漫画では『どるふろ』に登場する男女両方の指揮官が登場するなど、公式的にも特にこれといった決め打ちをあまりされていない。
ただし、物語の進行とともに、この「グリフィン&クルーガー」は西暦2045年の第三次世界大戦以後の各勢力の中では新ソ連地域にいたことが明らかになっていったため、おそらくこの指揮官もソ連人と思われる。最も、この2062年時点で新兵ということから、すべてのきっかけである世界規模でコーラップス汚染が起きた2030年の北蘭島事件時点では生まれていない可能性も高く、第三次世界大戦にも加わるほどの年齢でもなさそうである。
完全な新兵だった段階から、「鉄血工造」だの新ソ連の正規軍だのカルト教団の「パラデウス」だのを相手取り、数々の陰謀を乗り切ったことから、たくましく成長していく。ただし、ある程度の腹芸もできるようにはなったのだが、基本的には穏やかな好青年で、人道的な措置に反することまではできず、他のキャラクターからは純朴さを高く買われる反面、危機的状況の時に甘さが批判されることも多い。
加えて、他の美少女化作品のように人造人間というよりも、ほぼ機械の存在である戦術人形にも人間のように分け隔てなく接することから、ほぼどの人形からも好意を向けられている。物語の進展によって、鉄血工造や一部パラデウスの離反者も味方するようになった結果、彼女たちにもほぼ同じ扱いをしているので、かつて命のやり取りをしたにもかかわらず、ホワイトデーイベント等にも身内としてこれらの人形たちが加わるようになった。
ただし、結構な苦労人であり、メインストーリーでは何度か命の危機に陥っている。序盤の鉄血工造の人形に襲われたりしたのはまだいいほうで、大型爆弾の爆撃を食らったり、その直後にもかかわらず怪しげなカルト教団から長期間にわたり拷問を受けたり、列車砲同士での逃走劇を行い実弾から極太レーザーまでさんざん掠められたり、そのほぼ直後に三つ巴の戦いで白兵戦などを行ったり、といった具合に五体満足でいるのがおかしいくらいである。
というか、それだけならまだいいほうで、期間限定イベントの季節のギャグイベントですら、一部人形の暴走で、謎の機動兵器に襲われるだの、基地は定期的に爆破が起きるだの、チョコを徹夜で全人形分作る羽目になるだの、散々な目にあっている。
のだが、こうした苦労人気質と同じ程度に、この指揮官が異常にタフであることもよく言われる。というか、新兵同然のはずだったのに、正規軍の懐に潜り込んで暗殺を行ったり、機転で敵部隊を殲滅させたり、敵の兵器を奪ったりと、頭の回転は速く度胸もあり異常に白兵戦にも強い。というか、ギャグイベントで指揮官の戦闘力がかなり強化した戦術人形並みにあったので、この指揮官のタフさはある程度は公式の扱いであるようだ。
コミカライズ版の『人形之歌』、およびアニメ版の主人公であり、女性。CVは小松未可子。
正直なところ、見た目以外は上記ゲーム中指揮官と大して変わらないため、この程度の記載とする。
男女合わせて合計3人が存在し、男はCVが高橋信、軍服で鉄帽子のツインテールの女が奈波果林、グリフィンの制服を着た女が苅谷瑠衣。
ギャグ時空なので、全員割とたくましい性格をしており、男の方は人相もよくない。
『ドールズフロントライン』の1年後の世界であり、現実世界側の「16LAB」のペルシカの依頼で、西暦2060年以降(『ドールズフロントライン』本編の2年前)、クラウドサーバー「マグラシア」に取り残された「教授」たちの救助のために、「グリフィン&クルーガー」の指揮官がこの本来の「教授」に成り代わっているのが、本編の主人公である「教授」である。
なお、この主人公の指揮官は、『ドールズフロントライン』本編の指揮官かどうかは明言はされておらず、一応は『ドールズフロントライン』の指揮官の同僚的な存在でもありそうなのだが、面倒なのである程度同一人物として扱う。
正直、2062年時点と1年しか違わないこともあり、言動や基本的な人物造形は、『ドールズフロントライン』の指揮官と大して変わらない。メンタル人形には優しく、時に大胆な作戦を思いつき、「浄化者」や「エントロピー」といった各種勢力に時に戦い、時に各勢力の部内政治を利用するかのように腹芸で協力を取り付けながら、「追放者」の長となっている。
のだが、前述の通り、彼は「教授」ではなく、「教授」に成りすましている赤の他人なので、ほぼすべての人形から元の「教授」として取り扱われているのだが、メンタル人形側のペルシカやアントニーナなど、違和感を覚えているものも若干いる。
なお、今作ではこの「教授」が男女両方選べることに加え、メンタル人形も男女両方いること、『ドールズフロントライン』のような結婚めいたシステムがないことから、一応は男女両方の人形とも親睦を深めていくのに違和感がないようにはなってはいるのだが、期間限定イベントを見ていく限り、明らかに一部の人形とは大人な関係を結んでいる気配がある。
『ドールズフロントライン』から10年以上後の指揮官で、こちらも明言自体はされてはいないものの、『ドールズフロントライン』の本編の指揮官とある程度共通の存在とはされている。
何分、本編の『ドールズフロントライン』自体はまだ未完であり、この『ドールズフロントライン2:追放』自体リリース前でまだほとんど情報が開示されていないのだが、いわゆる完全に「なにかあった未来」の指揮官であり、本編の穏やかな性格は鳴りを潜め、コーラップスで汚染された地域で賞金ハンターとしてその日の糧となる金銭を追い求めるだけの、完全にやさぐれた存在と化している。
指揮官が元居た「グリフィン&クルーガー」もすでになく、『ドールズフロントライン』本編でギルダ・ウルリッヒなどが掲げていた「ロクサット主義」による「ロクサット主義合衆国連盟」が世界を牽引している未来の世界で、この組織の「非軍事管理局」に協力した結果、裏でうごめく陰謀を知り…、というのがこの時代での新たな戦いの幕開けらしい。
早い話、本編の『ドールズフロントライン』の10年以上後であっても、相変わらず戦いと陰謀の日々を送っており、未だに心穏やかに暮らせていないようである。
『ドールズフロントライン』の約30年後の世界を描写する、「パン屋作戦/面包房少女」シリーズの主人公は固有のキャラクターであるモンドであり、すでに指揮官は登場しなくなっている。
なお、本来この『面包房少女』の方が先に出ていたゲームで、この『面包房少女』の世界がどうしてこうなったかを説明するポジションが『ドールズフロントライン/少女前線』の方だったので、ぶっちゃけこちらのストーリーのほうが先に存在したのだが、『ドールズフロントライン』を受けて様々な設定変更が起き、『逆コーラップス:パン屋作戦』としてリブートもされることになった。なので、「南極連邦」と、「URNS」(ロクサット主義合衆国連盟)の二大勢力が勢力均衡の状態にある中で生じる、「三女神計画」をめぐる陰謀に、『ドールズフロントライン』の指揮官が関わる可能性も、否定自体はできない、というのが現段階である。
掲示板
掲示板に書き込みがありません。
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/25(土) 06:00
最終更新:2024/05/25(土) 06:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。