アリューシャン列島とは、ユーラシア大陸東部から北アメリカ大陸北部にかけてつながる列島である。
概要
南側にカーブを描いて太平洋北部に並ぶ島々。「アリューシャン」はこの地に住む先住民族を指す「アレウト族」の、という意味。単に「アリューシャン」とも呼ばれる。
ロシア東部からアメリカ合衆国のアラスカ州にかけて複数の島が並んでおり、属する国もロシア・アメリカの2つに分かれている。途中で日付変更線をまたぐため、東西で時差が21~22時間(UTC+12とUTC-10、サマータイムではUTC-9)発生している。なお、国境・日付変更線はアリューシャン列島で西側に曲がっているため、最も西のコマンドルスキー諸島のみがロシアに属する形になっている。
太平洋プレートと北アメリカプレートの境界付近にあり、火山列をなしている。円錐形に近い火山もあり、フォー・マウンテンズ諸島では富士山が2つあるような風景を見ることができる。
南側にはプレートが沈み込むアリューシャン海溝があり、水深は約7800mとなっている。北側にはベーリング海が広がる。
日本のニュースでは地震が発生する地点や、台風が温帯低気圧に変わる地域(アリューシャン沖)としてよく名前が挙がる。
過去には第二次世界大戦で、日本軍とアメリカ・カナダ連合軍の間での戦場となっている。米ソ間の連絡路を断つために日本軍が1942年に進軍したが、翌1943年に撤退した。これについては「アッツ島」「キスカ島」「キスカ島撤退作戦」等の記事に詳しい。
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関連項目
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