オカピ(Okapia johnstoni)とは、クジラ偶蹄目キリン科オカピ目の動物である。別名、森の貴婦人ともいわれている。
概要
一見するとシマウマのような模様からシマウマの仲間のようにも見えるが、シマウマは奇蹄目(ウマ目)なため、全くの別種である。オスは頭を見るとキリンのような角が生えるため、キリンの仲間である。また、オカピやキリンの祖先は森で暮らしていたため、草原やサバンナへ住処を移していったものがキリンへと進化し、森で住み続けたものがオカピと呼ばれていったと考えられる。また、永い間姿を変えていないことから、生きた化石ともいわれている。
野生では親子か単独で暮らしているという。長い舌を伸ばして葉を巻き取り食べる。キリン同様舌は長く、青色をしている。
発見は20世紀に入ってからということもあり、ジャイアントパンダ・コビトカバと並び世界三大珍獣の一種となっている。発見されて日が浅く密林に生息しているうえに、生息数が少ない貴重さと、警戒心が強く滅多に姿を見せないため、詳しい生態はあまり分かっていない。10月18日は、世界オカピの日となっている。
世界の動物園では、22か所の動物園で42頭が飼育されている。
日本でのオカピ
現在、日本でオカピを見ることできるのは、横浜のよこはま動物園ズーラシア及び金沢動物園である。
過去の飼育実績としては、野毛山動物園にもいたが現在は返還されており、上野動物園は2023年7月に死去したため現在飼育していない。ちなみに日本において初めてオカピが飼育されたのもズーラシアである。
ズーラシアはオカピの繁殖に力を入れており、3世代繁殖に成功している。また、園内を移動するバスのモチーフやズーラシアンブラス金管五重奏の指揮者役もオカピであるように、看板動物となっている。
関連動画
関連静画
関連商品
関連項目
- 1
- 0pt