クマノミとは、スズキ目スズメダイ科クマノミ亜科に属する魚の総称である。
概要
サンゴ礁に住む生き物の中でも、最もポピュラーな熱帯魚の一つ。体長は10~15cmほどと小さく、黄色やオレンジ色のカラーリングを持つものが多い。
本種の最も有名な特性として、イソギンチャクとの共生が知られている。クマノミが住処としている約10種類のイソギンチャクは全て毒のある刺胞を持っているが、クマノミはそれに対する免疫を持っており、刺されても問題なく行動できる。
刺胞を持つイソギンチャクの中に隠れることで、大型生物の捕食から身を守っており、捕食者の多い熱帯・亜熱帯の海では、クマノミはイソギンチャク無しでは生きていけないとさえも言われる。
また、クマノミのもう一つの特性として、性転換が知られる。1つのイソギンチャクに共生する最大の個体がメス、2番目に大きい個体がオスとなり、1つのグループではその2尾のみが繁殖行為を行う。この時にメスが死ぬと、オスがメスに、次に大きかった個体がオスに昇格するという風に、完全実力性の世界になっている。
クマノミの仲間は、現在約28種類確認されており、日本ではそのうち6種類を見ることができる。
日本で見られるクマノミ
クマノミをモチーフとしたキャラクター
- ニモ
ファインディング・ニモの登場人物。タイトル名に自身の名が使われているが、主人公ではない。 - マーリン
ファインディング・ニモの登場人物。ニモの父親で、作品の主人公。 - アクア
ジュエルペットの登場人物。瞳にアクアマリンの宝石を宿すジュエルペットの一匹。 - チャッキー
メダロット5のメダロット。タテハコノハのパートナー機。
カクレクマノミとニモ(余談)
ファインディング・ニモの影響で、カクレクマノミ(Amphiprion ocellaris)のことをニモと呼ぶようになったが、本当はニモはカクレクマノミではなくグレートバリアリーフに生息する同じ属の別種、イースタンクラウンアネモネフィッシュ(Amphiprion percula)がモチーフであるとされる。イースタンクラウンアネモネフィッシュはカクレクマノミよりオレンジ色が鮮やかで、模様の黒い部分(バンド)が比較的太い傾向にある。ニモやマーリンもよく見ると黒い部分が太いのが分かる。ただカクレクマノミも英語ではウエスタンクラウンアネモネフィッシュなので気にする程のことではないという意見も。ちなみに両者は生息域が被っていないので、野外で見分けるのは容易。
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関連項目
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