クラフトコーラ(英語:Craft Cola)とは、コーラの一種である。
概要
「職人が作るコーラ」、「手作りのコーラ」を意味する飲料の種類。
明確な定義は存在しないが、「コカ・コーラ」や「ペプシ・コーラ」など、従来の大量生産されている画一的なコーラとの対比として使用されている。
大まかな特徴として
などが挙げられる。
また、地域で採れた材料を使用してご当地色を押し出したり、健康にいいことを謳っていたり、個性的な素材を使った独特な味わいのものも多い。
歴史
日本でのクラフトコーラは、「伊良(いよし)コーラ」が先駆的存在として知られている。
当時、大手広告代理店に勤めていた小林隆英が、「コカ・コーラ」の生みの親ジョン・S・ペンバートンによる100年以上前のコカ・コーラのオリジナルレシピとされるものをネット上で見つけ、レシピのコーラを自作してみたのが始まりである。 [2] [3]
そのとき作ったコーラはお世辞にも美味しくなかったが、これによって小林のクラフトマンシップに火が付き、数々の試作を経た後、彼は仕事を辞めて2018年に『伊良コーラ』を創業。これが日本のクラフトコーラの元祖と言える。
その後、「伊良コーラ」の味に触発された人々がこぞって自分たちで独自のコーラを作り始め日本全国に波及。2021年半ば辺りから大手企業がクラフトコーラに注目したことによりブームが訪れた。
今現在、日本だけでも500銘柄以上が存在するなど、クラフトコーラは百花繚乱の時期を迎えている。
余談・その他
- コカ・コーラのレシピは、本来は門外不出・トップシークレット扱いされており、限られた人数以外は知らされていないことで知られている。しかし、19世紀にジョン・ペンバートンが開発した最初のコーラは現在のコカ・コーラの内容物とはかけ離れたものであり、現代では一般人でも当時のレシピを知ることができる。ちなみに薬剤師だった本人はあくまで健康的な効能やモルヒネ・アヘン中毒の治療などといった医療目的で開発していてコーラも薬局で販売されていたらしい。 [4] [5]
関連動画
関連静画
製品系クラフトコーラ
本来「クラフトコーラ」はコカ・コーラやペプシコーラなどのような大量生産系のコーラとは区別する意味で使われている名前だったが、クラフトコーラ業界に参入してくる大手企業も出てきたため、「大量生産された製品系のクラフトコーラ」(?)なるものも販売されている。
ただ、ペプシコーラで知られるペプシコ社も2014年にペプシコーラとは別にクラフトコーラを出しているので、大手企業系のクラフトコーラも前例がないわけではない。
関連リンク
関連項目
脚注
- *このため従来のコーラよりスパイシーなものが多い。
- *教えて先輩! コーラ職人小林隆英さん|NHK就活応援ニュースゼミ (2021年03月18日)
- *クラフトコーラの時代到来 伊良コーラを作った若き革命家の行動力:日経クロストレンド (2020年10月12日)
- *1886年のコカ・コーラの「起源」のレシピをおうちで再現してみたムービーが公開中 - GIGAZINE (2019年04月05日 21時00分)
- *コカ・コーラのレシピは二人しか知らない!?ホントのところを聞いてみました! | マイナビウーマン (2017.06.29)
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