タマヤスデとは、ダンゴムシのように丸まることのできる多足類の仲間である。
英名はpill millipede(丸薬型のヤスデ)。
概要
節足動物門多足亜門ヤスデ綱(倍脚綱)のうち、タマヤスデ目とネッタイタマヤスデ目の仲間の総称。特にタマヤスデ目タマヤスデ科の仲間を指す。その他のヤスデも丸まることはできるのだが、大抵はロリポップやナルトの模様のように螺旋状に丸まる。
森林の湿った倒木の裏や落ち葉の下に生息し、朽木や落ち葉などを食べる。刺激を受けると球形に丸まって身を守る。
丸まるとスーパーボールくらいの大きさになるタイ産の茶色いタマヤスデがピコボール、それよりももっと大きいマダガスカル辺りに分布している緑色のタマヤスデがメガボールと呼ばれ、ペットとして販売されていることがある。関係ないがギガボールというおもちゃも存在する。他にもホウセキタマヤスデという綺麗な色をした種もいるが、総じて飼育には不明瞭な点が多い。また、巨大ダンゴムシと名付けられることが多いが、ダンゴムシとタマヤスデは別の生き物である。
似た姿のダンゴムシは節足動物門甲殻亜門軟甲綱ワラジムシ目(等脚目)のうち、オカダンゴムシ科とハマダンゴムシ科とコシビロダンゴムシ科の仲間であり、タマヤスデとは亜門の段階で異なっているので類縁関係は遠い。
タマヤスデは17対34本の歩脚を持ち、体表がつやつやしているため、7対14本の歩脚を持つダンゴムシと見分けることは難しくない。触角や後端の形状、丸まった時の形も識別の手がかりになる。ダンゴムシはほぼ球形に丸まるが、頭部を中に入れ込むタマヤスデは楕円形に近い。因みにダンゴムシは初め、ヤスデの仲間だと思われていた。
球形に丸まって身を守る動物は他にもミツオビアルマジロやマルゴキブリなどがいる。
球形になることや硬い殻を持つことなどがホイーガに似ているが、関係は不明。
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