ダイヤルアップ接続とは、モデムを利用してプロバイダに接続すること(またはその利用形態)である。
概要
ADSLのサービスが開始される1998年ごろまでは、安価なインターネット接続といえばもっぱらテレホーダイ(時間帯指定割引)と定額プロバイダーであった。ダイアルアップ接続というのは、その名の通りモデムからプロバイダのアクセスポイント(電話番号)へ電話を架け、IDとパスワードを認証して接続し、インターネットへ接続することを指す。
基本的にはWindowsのダイアルアップ接続の設定を行うことになり、接続開始直後にモデムのスピーカー(ソフトモデム含む)から以下のような音が聞こえるはず。
プー(オンフック状態) → ピポパポパピピポピポ(アクセスポイントへの電話番号を発信) → ピーピーピーピーヒョロロロ(プロバイダとの折衝を開始) → ピーブピブーピーガーーーーーーーーーー(同期中。ここで接続速度が確定)
→ ここでスピーカーがオフになるが、通信中はずっとガーーーという音が流れている。
当時はダイアルQ2やKDDIの国際電話サービスなどを利用した詐欺(エロサイトへ接続するために勝手に設定を変更してダイアルアップ接続をさせて法外な料金を請求させる)などが話題となった。KDDIから数万円単位の請求が来て戦慄したユーザーは少なくない。
現在では使用者が少なくなったため、各都道府県に存在したアクセスポイントを1箇所に統廃合し、フリーコールなどの全国統一の番号で案内するプロバイダが多い。
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ブロードバンド接続が普及した現在でも、一部の山間地や特殊用途(FAX用、銀行への接続など)で需要があるため、モデムを製造している企業がある。日本ではTDKやオムロンが有名。
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関連項目
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