Microsoft Windowsとは、米Microsoft社によって開発/販売されているオペレーティングシステム、ブランド、サービスの総称である。 概要x86-64、ARMシステム上において動作するGUIオペレーティングシステム。コマンドライン(CUI)で動作するMS-DOSの代替として開発されたのが始まり。 家庭用のパソコンから業務用、アーケードゲームのような組み込み向けやワークステーション、ましてやサーバーといった様々なコンピューターにインストールされており、WindowsはPC用OSで7割のトップシェアを誇っている。 デスクトップ向けのWindows 11 24H2、サーバー向けのWindows Server 2025が最新版のWindowsとなる。 Windows10 22H2はモダン ライフサイクル ポリシーにより延長サポート期間となっている。 現在サポートされているOSメインストリームサポート
延長サポートのみ現在、延長サポートが行われているOSは以下の通り。期限が迫っているため、早めに新しいOSに更新すること。
リリース年表系列Windowsを大別した場合、以下のような系列に分かれている。 1.0〜3.x系1.0〜3.x系は、MS-DOS上で起動するGUIラッパとして登場した。 当時はCUI (Character User Interface)が一般的で、画面にウインドウが出てマウスで操作できる!というだけで十分画期的であった。しかし、いかんせんコンピュータがマニア向けのものであったこと、そもそもコンピュータがGUIをばりばり使えるほど性能が無かったこと、Windows上でできることがあまり多くなかったこと、PC-98を取り巻く国内コンピュータ市場が強かったこと、ホビーユーザーがいちばんやりたいゲームがほとんどできなかったことなどいろいろな理由から、それほど普及することは無かった。 特に1.0ではウィンドウの重ね合わせすらできなかった。(1つの画面に複数のプログラムが並んで表示されていた) 3.1は386エンハンストモードで動作し、ファイルシステムなど多岐に渡りMS-DOS依存部分が減り、9x系統に近い内部構造を持っている。日本では発売されなかったものの、3.11 for Workgroupsはネットワーク機能を持っていた。 9x系95、98、Me (Millenium Edition)系統はまとめて9x系と呼ばれる。 95はMS-DOSと統合され、3.1系に対し大きくビジュアルを変えた。現在もある左下のスタートボタン、デスクトップのゴミ箱が実装されたのもこのバージョンからである。特にゴミ箱は、あまりにもClassic MacOS(当時のsystem7.1/漢字Talk7.1)の機能に類似していたことから、GUIの相違性についてユーザーを巻き込み広範な議論が行われた。 しかしMacOSもゼロックス社のAltoのデザインと類似している点から、マイクロソフトとの訴訟でゼロックス社から訴訟を起こされそうになったため訴訟を断念、事実上容認されることとなった。 OS/2の開発から手を引いたマイクロソフトはWindows95に社運を賭け、発売時には総額2億ドルとも言われる一大キャンペーンを行った。秋葉原での午前0時からの発売はマスコミも取材に来てちょっとした騒ぎになった。これ以降、午前0時の発売開始は秋葉原名物の1つになった。 95からは本格的にDOSを使わずにWindowsでほとんどのことが可能になった。WindowsさえあればPC-98でもFM-Townsでも海外のDOS/V機でも同じアプリケーションが使えることで、海外の安いDOS/V機が国内に流通するようなった。結果として国内ではPCハードとメーカーの淘汰が起こり、PC-98のような独自アーキテクチャは全てDOS/Vにシフトするようになった。 バージョンが上がる過程で、DirectX、CD-Rドライブ、動画、USBデバイス、Internet Explorerといった今日のマルチメディアやインターネットの基本となる機能が追加されていった。DirectXの登場で、動作速度の観点からでMS-DOSにとどまっていたゲーム市場をWindowsに取り入れることに成功し、強力なVGAカードの登場によりPC向け3Dゲームの市場が形成された。一方で、Internet Explorerは「Windowsシステム自体を大きく変更する上にアンインストールできない」という危険な大規模アップデートがあったこともある。これは多くのユーザーを困惑させた。 16bitカーネルを使用するMS-DOSを引き継ぎ、度重なる新技術への対応によって、カーネルメモリ不足になることが多発しバージョンが上がるたびにブルースクリーンが多発する現象を多くのユーザーが経験した。「クリーンインストールして再起動したら青画面だった」とか「1日にxx回は青画面見るだろJK」だとか「Windowsに必要なキーはAltとCtrlとDelだけ」などとインターネット上においてネタにされたりもした。 特に最後のMeはその尋常ならぬ不安定性に熱狂的なファンが多くおり、Meたん(もちろんドジっ娘)として擬人化される始末である。一方で「Meたんはドジっ娘じゃねえよ!!チューニングすれば9x系の中で最も安定する娘なんだぜ!!」と主張し、日々チューニングしたMeたんを使う人々もいるらしい。 内部構造的にこれ以上の拡張と安定化が望めず、2000年になる頃にはWindows2000、 XPを始めとしたNT系に統合されることとなった。 NT系主なバージョンはNT3.1、NT3.5 (3.51)、NT4.0、2000、XP、Vista、7、8(.1)、10、11、さらにはServer 2003、Home Server、Server 2008、Server2012、Server2019、Server2022などと数が多い。単にNTというとWindows 2000より前の「内部バージョン=製品名」の時代のものをさすが、NT系といった場合、一般的には個人向けであるXP、Vista、7、8、10、11と2000を示すことが多い。 NT系は9x系とは別にオブジェクト指向を掲げて設計されたOSである。しかし理想は高くても開発が進まないので結局途中で方針転換してやっとの思いで発売した。9x系とは異なり、32bit、マルチタスク、ネットワーク機能などを標準で備えるOSとして設計された。一方で当初はDirectXなどのハードウェア寄りで不安定な機能が外されていたが、NT4.0からDirectXがサポートされるようになった。結果として不安定になったものの、一般ユーザーにもマッチしたOSとなった。 OS構造に起因する9x系の不安定さと機能追加の困難さから個人向けOSでもNT系を使用することとなり、WindowsXPでそれが実現された。移行の際には、9x系とNT系の互換性問題が一部ソフトウェアにて発生した。 一方でXPからVistaへの移行の際は、セキュリティ/ユーザ管理/Aeroの大幅の変更によって、多くのアプリケーションで互換性やファイルアクセス権、グラフィック周りといった箇所で影響が出てしまうことと、XPと比べてはるかに高性能なスペックを要求されたことによりXPからVistaへの移行が進まず、その後ハードウェア的に歩留まりが大きく改善され動作速度の改善が図られたWindows 7への移行が大きく行われた。 2012年に発売されたWindows 8では、従来のパソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンなどの小型端末での利用を想定しており、インテル系CPUだけでなく、ARM系CPUでの動作が可能になっている。 また、ユーザーインターフェースがWindows 95以来の大変更を非常に多く含み、タッチスクリーンでの操作を想定したモダンUI(旧名称Metro UI)に変わった。パソコンのマウスなどでの操作が不便であるため、早くも批判が出ていた。 2015年、マイクロソフトは新バージョンとなるWindows 10をリリース。Windows 8.xのスタート画面を統合するようにスタートメニューが復活、設定切り替えでModern UIベースの画面に切り替えられるよう改良された。 MSはWindows 10が最終バージョンになると明言していたが、2021年にはWindows11がリリースされている。 一方でサーバ版においては、NT 3.5から登場し、2000まではクライアント版と同時発売であったが、2003年にWindows Server 2003がリリースされてからは、クライアント版から遅れてリリースされるようになった。 余談だが、9x系ではブルースクリーンが現れても復旧が可能だったりとたいしたことではないが、NT系でブルースクリーンが現れた場合はそのままシャットダウンするしかなかったりハードウェアに障害が起きているなど、深刻なトラブルが発生している可能性が高い。このことも9x系の安定性に関する興味深い比較となるであろう。 Embedded系(旧:CE系)Windows NTをもとにした、PDA、スマートフォン、カーナビ、アーケードゲーム筐体等への組み込み向けOS。バージョン6まではWindows CEと呼ばれたが、バージョン7からWindows Embeddedと改められた。 なお、これらについては基本的にWindows 10に統合された。 コメントとWindowsコメントアートの中にはWindowsのUnicodeまわりの処理、Windows付属のフォントでの表示を前提として記述されているものもあるため、他のOSで表示した際に崩れることがある。 これらの文字は、他のOS上では「□」などと表示されるようだ。 また、これらの仕様を逆に使い、ほとんどの環境では透明な文字になるが、特定のOSでは文字が浮かびあがるといったコメントアートが存在する。 問題Windowsの実体は米Microsoft(マイクロソフト)が開発、販売する紙箱である。正確に言うと箱に貼り付けてあるプロダクトキーが書かれているシールである。 中身に付属しているCD、DVDやら分厚い紙やらが製品と勘違いされるが違う。箱が製品である。毎年、この事に気づかずに「騙された!」とMSを起訴するユーザーや企業が絶えない。 現在問題とされてるのは、付属のCD、DVDの方が脚光を浴びていて箱が評価されないというまるで付録付きのお菓子のような状況だ。 この状況を打開するためにMSは2008年、わざと劣悪な付録DVDを作りだし箱に注目させようとしたところ、ユーザーに拒否されてしまった。 Windows 10以降では、DVDの付属を止め、ライセンス認証のためのプロダクトキーか、USBメモリーに変えられている。インストールディスクについては、マイクロソフトのサイトから無料でダウンロード、作成が可能。 販売方法とライセンス形態一般的な購入方法には以下の方法がある。
起動音PCM音源に標準対応したWindows 3.1より、起動や終了時の効果音が追加されるようになった。 ニコニコ動画では、Windows XPの効果音のみで作られた「Hello Windows」、Windows Vistaの効果音のみで作られた「Hello Windows Vista」が公開され、人気を呼んでいる。 ちなみにWindows 8以降は、初期設定で起動音を出さないようになっており、サウンドの設定で切り替えが可能となっている。 関連動画関連項目
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脚注
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