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デスロラタジン
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デスロラタジン(Desloratadine)とは、抗ヒスタミン薬である。先発医薬品名はデザレックス®

概要

有機化合物
デスロラタジン
デスロラタジン
基本情報
英名 Desloratadine
化学 C19H19ClN2
分子量 310.82
化合物テンプレート

デスロラタジンは、第2世ヒスタミンH1受容体拮抗抗ヒスタミン薬)である。アメリカ合衆国の製企業シェリング・プラウ社によって創製された。2001年EUで承認され、2016年には日本でもデザレックス®錠5mgの製造販売が承認された。ジェネリック医薬品は未承認。

デスロラタジン(Desloratadine)は、ロラタジンLoratadine)からエトキシカボニル基(-COOC2H5)を取り除いた構造をしており、ロラタジン要活性代謝物である。“des-”は官基や末端構造の除去の意味でしばしば用いられる接頭辞、“-tadine”は三環系ヒスタミンH1受容体拮抗ステムである。販売名のデザレックス®Desalex®)は、デスロラタジンとアレルギーallergy)が由来とのこと。ただし、海外ではClarinex®Aerius®という名で販売されている。

効能・効果

用法・用量

成人および12歳以上の小児には、1回5mgを1日1回経口投与するロラタジンは食後に投与するよう規定されているが、デスロラタジンに用時間の規定はない。

作用機序

デスロラタジンなどの抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンH1受容体においてヒスタミンと競合的に拮抗し、H1受容体へのヒスタミンの結合を抑制することで抗アレルギー作用を示す。

また、デスロラタジンは、免疫細胞によるインターロイキン(IL-4、IL-6、IL-8、IL-13)の産生抑制作用も示す。これらは免疫細胞の分化・増殖や抗体の産生などに関与する生理活性物質である。

禁忌・副作用

ロラタジンやデスロラタジンに対して過敏症の既往歴のある患者への投与は禁忌

副作用として、傾眠(眠気)などの報告がある。一般に、抗ヒスタミン薬副作用として眠気が知られているが、デスロラタジンは較的眠くなりにくいとされており、医薬品添付文書においても自動車の運転などを制限する文言がない。

同種同効薬

デスロラタジンは構造的に三環系に分類される。また、第2世抗ヒスタミン薬である。第2世代の三環系抗ヒスタミン薬として、メキタジン(ゼスラン®、ニポラジン®)、ケトチフェン(ザジテン®)、エピナスチン(アレジオン®)、オロパタジンアレロック®)、ロラタジンクラリチン®)、ルパタジンルパフィン®)がある。ロラタジンルパタジンは、代謝されるとデスロラタジンになる。

デスロラタジンのように較的眠くなりにくく、医薬品添付文書に自動車運転を制限する記載のない抗ヒスタミン薬として、フェキソフェナジンアレグラ®)、ロラタジンクラリチン®)、ビラスチンビラノア®)がある。

抗ヒスタミン薬全般については、抗ヒスタミン薬の記事を参照。

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