ナゴムレコードとは、1980年代に存在したインディーズレコードレーベルである。通称「ナゴム」。
概要
1982年、ケラ(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)を中心としてニューウェイヴバンド・有頂天が結成される。その翌年の1983年にその有頂天や加藤賢崇らの所属した東京タワーズというバントのプライベートレーベルとして設立されたのがナゴムレコードである。次第にケラがお気に入りのインディーズバンドをスカウトし音源を発表するレーベルへと変化していき、自然の流れでケラが主宰者という事になった。
名前の由来は「和む」から。あやとりをしている二人の子供のマークをシンボルロゴとしていた。
このレーベルでは主にメジャーレコード会社はもちろん、インディーズレーベルでも引っかからないような個性の塊のバンドを積極的に取り上げ、筋肉少女帯、人生、たま、ばちかぶり、木魚、カステラ、カーネーションなどがここからレコードやソノシートを発表した。
有頂天はその後メジャーデビューしこのレーベルも注目を浴びたが、慢性的に赤字が続いていた。そこに筋肉少女帯が発表した「ドリフター」「高木ブー伝説」がドリフターズを侮辱しているとして所属事務所に訴えられるというデマ(当時実際にはそういう動きはなく、ただのいたずら電話がきっかけだった)により自主回収を余儀なくされ、経営的に行き詰った。
借金がある限りレーベルを潰したくても潰せない状況にまで陥ったが、たまが「三宅裕司のいかすバンド天国」(TBSテレビ)に出演したのをきっかけにメジャーデビューし、「さよなら人類」を大ヒットさせたおかげでナゴム時代の音源も売れて借金を完済した。ようやく1991年にケラによって「ナゴム閉社宣言」が出され、その活動を実質的に終えた。
ナゴム時代の音源は1991年にベストCD化されたものの長年にわたって入手困難となっていた。しかし2005年から著作権的に問題のある音源を抜いて再発されたので、入手が比較的可能になった。
主な所属バンド
- 有頂天(主宰・ケラが所属)
- 筋肉少女帯(大槻ケンヂが所属)
- 空手バカボン(大槻・ケラ・内田雄一郎によるテクノポップユニット)
- 人生(電気グルーヴの前身。石野卓球・ピエール瀧が所属)
- たま
- ばちかぶり(田口トモロヲが所属)
- 木魚
- カステラ(TOMOVSKYが所属)
- カーネーション
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関連項目
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