ニューパルサー(New Pulsar)とは、山佐が製造しているパチスロのシリーズ名である。
概要
ニューパルサーの最大の売りの一つとして挙げられているのは、秀逸なリール制御によって生まれる大量のリーチ目である。有名なリーチ目としては「ゲチェナ」(右リール・下段にチェリー付き赤7が停止する形式)がある。
その他にも、FM音源を駆使した重厚感のあるサウンドを持つ(FM音源を初めて搭載したのはニューパルサー)。
山佐を代表するキャラクター「蛙」(※1 当時は名前が無く、後に「ケロット」と名づけられた)が登場したのもこの機種からである。
ラインナップ
ニューパルサー
いわゆる"初代"ニューパルサー。1993年、山佐初の4号機としてデビューした。
2号機のビッグパルサーに続くパルサーシリーズ機。システムは大ヒットした同社3号機のスーパープラネットを発展させている。ノーマル純Aタイプながら当時としては非常に秀逸な機種であり、裏モノの問題で他社が4号機のスタートダッシュに失敗した中、いち早く市場を席巻し、累計販売台数は約23万台にも達した。当時と今とではパチスロの設置台数の規模がはるかに違うため(裏モノが撤去されたため、パチスロ人気が下火になり、パチンコに取って代わられた)、この販売台数は驚異的であると言える。なお、この数は2003年にパチスロ北斗の拳(約62万台)に塗り替えられてしまう。2015年現在は吉宗(約25万台)に続き、第5位である(6位はアイムジャグラーEX・大花火の約20万台)。
この機種の兄弟機として「でるでる小僧」「マイマイN」も存在する。(※2)
ここまで書くと山佐にとってはいい事尽くめだが、その後は「ニューパルサーの山佐」というイメージが強くなりすぎてしまい、「ワイワイパルサー」「ニュービッグパルサー」「ケロケロパルサー」「ワンパクパルサー」とパルサーのマンネリ化を招いてしまった。
ニューパルサーR
ニューパルサーのリメイク機として2000年に登場。なお、リール制御に若干の違いが存在し、この機種以降にしか通用しないリーチ目が存在する。
ニューパルサーT
2001年登場。テトラリール(演出用の4thリール)が搭載されている。テトラリールが作動するのはボーナス中のみ。ちなみに、この機種のみストック機能が搭載されており、ボーナスフラグを1個だけストックする。ストックしたボーナスフラグはボーナス終了後にすぐ放出される(1G連)。
ニューパルサーRX
2003年デビュー。ニューパルサーシリーズの中で、この機種で初めて黒パネルが登場した。ちなみに、テトラリール筐体を採用しているが、テトラリールは全く使われていない。どうやらテトラリール筐体の在庫処分だったということらしい。
ニューパルサーX
ニューパルサー10周年を記念して作られたモデル。2004年デビュー。ニューパルサーシリーズで唯一バウンドストップ(リール停止時にリールが振動する)が搭載されており、出現度こそ低いものの、ボーナス期待度がかなり高い演出として登場する。リール幅の大きい筐体を採用しており、目押しがしやすくなったのも特徴。
ニューパルサーRZ
2005年デビュー。筐体カラーにミラーゴールドが採用されている。基本性能はRXと同一。これにて、4号機ニューパルサーの幕は閉じることとなる。
ニューパルサーV
2007年デビュー。ニューパルサーシリーズにおいて、初の5号機である。4号機ニューパルサーの配列・リーチ目を再現するため、4リール・4ストップボタン方式を採用。ちなみに、この機種は基本的に小役の取りこぼしが発生しない安心設計である。5号機の目玉機能と言われている「小役とボーナスの同時抽選」や「天井リプレイタイム」は搭載していない。設定は1・2・3・4の4段階ある。
ニューパルサーエボリューション
2008年デビュー。ニューパルサーVの改良型。設定が6段階になり、機械割もアップしている。ニューパルサーシリーズ初のボーナス告知機能を搭載している。チェリーとボーナスの同時抽選も行っている。ちなみに、筐体に書かれている「333」という数字は、ビッグボーナスの最大獲得(純増)枚数のことを指しており、ビッグボーナス中にちょっとした技術介入を行うことで確実に333枚を獲得可能。
ニューパルサー3
2009年デビュー。4リール・4ストップボタンをやめ、オーソドックスな3リール・3ストップに戻った。ニューパルサーエボリューションと同じくボーナス告知機能を搭載している。ビッグボーナス中の技術介入で純増335枚を獲得可能。
ニューパルサーV2
2010年4月発表。ニューパルサーVとニューパルサー3のいいとこ取りをした機種で、3リール・3ストップボタンを採用し、設定が6段階になっている。
この機種最大の特筆点は、「ビッグボーナス成立時は赤7・カエル どちらでも揃える事が可能となっている」点である。
BIGの獲得枚数は312枚固定、REGの獲得枚数は156枚(Vと同じ)。
ニューパルサーSP
2012年4月発表。この機種では、リーチ目重視の「ノーマルモード」と告知重視の「フラッシュモード」の2種類のゲーム性を選択可能となっている。どちらのモードでも、怪しい出目が出たら魔女ボタンを押すとリーチ目かどうか判別することが可能で、リーチ目だった場合はスペシャルフラッシュで祝福してくれる。BIGの獲得枚数は312枚固定、REGの獲得枚数は104枚固定。
ニューパルサーデラックス
2015年2月発表。パルサーシリーズ初の完全告知が最大の目玉。リール左側の「シャカシャカランプ」が開いて最終的な告知となるが、その前に同社発売のパチスロプレイボーイのように、数々の「違和感」によって気づくことも多く、もちろんパルサーシリーズ伝統のリーチ目も活かされている。7絵柄が今までと違い角が取れ、少し丸っこい。
注釈
※1 2006年に「ケロット」という名称がつけられるまでは、ただ単に「蛙」と呼ばれていた。
※2 でるでる小僧は単なる絵柄違いで、内部構造やリール配列はニューパルサーと全くの同一。マイマイNは左リールのリーチ目に"ボーナス図柄が無い"ものが存在する。
関連動画
関連商品
関連項目
外部リンク
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