マイムマイム単語

マイムマイム

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「マイム・マイム」とは、イスラエル民謡とされていたバレエ曲である。

明るくテンポの良いダンス曲で、日本でも馴染み深い曲の一つ。

概要

マイム・マイムの「mayim(マイム)」とはヘブライ語で「水」を意味する言葉。もっとも有名と思われるサビにあたる部分の歌詞『Mayim mayim be-sas son』は旧約聖書(ヘブライ語)からの借用であり、直訳すると「（乾燥地帯で見つけた）喜びの水」となる。

戦後当時の文部省や日本フォークダンス協会によって、娯楽に飢えていた日本にフォークダンスと共にこの曲が広まった。1990年代には丸美屋食品「うまいどんぶり」シリーズのテレビCMとして、2000年代にはめちゃイケの一コーナー「ウマイム」の基盤曲として使われたため、耳にしたことがあるという人は多い。

そのため、日本ではオクラホマミキサーとともにフォークダンスやキャンプファイヤー、林間学校などでの定番曲として古くから親しまれていた。どちらの曲にも誰と踊るかというお楽しみ要素はあるが、2人1組のペアになる＆曲もゆっくりなオクラホマミキサーはカップル量産・冷やかし野次馬ホイホイなのに対し、マイムマイムは単純に皆で盛り上がる曲という印象が強い。

なお、この曲は以前から「イスラエル民謡=作曲者不明」というイメージでもって楽曲が使用されていたが、後にマイムマイムの原曲はイスラエルのイマヌエル・プガチョフ・アミランが1937年に発表したバレエ曲だと判明した。アミランは93年に没したため、著作権法では死後70年、つまり2063年末まで同曲の著作権および著作権料徴収権は存在するとされている（→JASRAC）。

ニコニコ動画においては08年頃から細々とマイムマイム作品がアップされていたが、2009年 4月頃の第9回音MAD晒しイベントにより第一次の微増が発生。少し期間を置いた2009年 8月～9月にかけても少しずつではあるがアップ数は増加しており、再生数こそ伸びないものの流行の下地が出来ていった。

元曲の知名度に加えてこの流れができたことによって、マイムマイムは完全に「音MADの課題曲」として認知され2009年 10月以降投稿動画数が激増。これは大百科下部の動画数グラフでも顕著に確認できる。

フォークダンス譲りの軽快なテンポ、最短で1周約36秒という短さ、そして動画素材が少なくても作れることなどから、主に音MADの音源・練習課題曲として利用されるケースが多い。また多くのマイムMADが＠ジャンプによる動画内無限ループを採用しており、いかに曲を違和感無くスムーズに先頭までジャンプさせるかが腕の見せ所として競われている節もある。

使用されている音源は原曲ではなく、セクシーパロディウスで使われたアレンジ曲「ラブリー乙姫」が多数を占めている。前述した代表動画もイーアルカンフーのイントロが特徴的なこのアレンジ曲を音源に使っており、後発作者もそれに倣ったものと思われる。その起源はどこか、震源地はどれか、という疑問に対する答えは諸説あるが、少なくとも2008年時点で存在していた模様。