概要
(形)[文]シク めかめか・し
1. 機構・回路が多くまたは複雑に組み合わせてある。
歯車・配線・電気回路・配管などで全体や部分構成されている
2. スイッチ・レバー・シグナル・計器類などが多く配置され、複雑な機構・回路がそこに活動しているらしい様子
機械や電子回路などは、“どの部分がどういう作用をしているか ”が理解の範囲を超えても動作するものであり、
人の手で作られたものでありながら複雑で正確な〈壮大さ〉をもつその姿に時に感動する。
一方、電飾や機械音・電子音・数値を表すものがたくさん並んでいるさまは、
「なんかすごい」
という印象を出会ったものに与えることができるであろう。
(たとえそれが “それっぽい” だけのものだとしても)
使用法など
単語内に〈メカ〉:メカニカルやメカニズムであろう言葉があり、
新しく作られた言葉ではあるが、何となく意味の通じる単語である。
<メカ メカ しい>と同じく、繰り返しのある似たような言葉は多いが、
あらあらしい:荒々しい = 荒れているように活動している ≠荒れている
いたいたしい:痛々しい = かわいそうな様子 ≠痛い
いまいましい:忌々しい = 怒りの対象 ≠忌む
すがすがしい:清々しい = すっきりしている ≠清い
そうぞうしい:騒々しい = うるさい・落ち着かない ≠騒ぐ
とげとげしい:刺々しい = 拒絶するような・とげのあるような ≠棘
なまなましい:生々しい = 実際そこにあるような まるで真実のような ≠生
ばかばかしい:馬鹿々々しい=馬鹿のような 限度を超えた ≠馬鹿
はなばなしい:華々しい = 栄光のある ≠華
ふてぶてしい:太々しい = 図太い 厚かましい ≠太い
ものものしい:物々しい = 重い雰囲気 威圧感 ≠物
よそよそしい:余所余所しい=まるで他人のような ≠余所(他人には使わない)
など、使われている単語に “限りなく近い” 別物、という意味合いのものが多い。
また〈メカメカしい〉に似た響きの 〈ふるめかしい:古めかしい〉という単語がある。
〈ふるめかしい〉が、古いもの・古そうなものを表すのに対して
〈メカメカしい〉は、新しい技術・新しそうなものを表すというのも
意味の通じるような気分を後押ししているのではないでしょうか。
使用事例
東方星蓮船Stage.4の冒頭において、早苗さんが潜入した宇宙船の内装について述べた第一印象。
外の世界で生まれ育った早苗さんにとって、テレビで見たNASAのスペースシャトルやアニメや漫画、映画などに登場する宇宙船はとてもメカメカしいものばかりであったことだろう。それ故、早苗さんが宇宙船=メカメカしいという先入観を持っていても無理はない。
早苗さんが潜入した宇宙船の内装は、床には畳が敷き詰められ、脇には襖が並べられ、彼女の常識をまた一つぶち破り 「幻想郷では常識に囚われてはいけない」という思いを一層強固にさせるものであった。
関連
関連動画
関連項目
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