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一択とは、選択肢・方法が1つしかない状況である。
曖昧さ回避
概要
何かの選択に迫られたときに、実質的に1つしか選ぶものがない状況で使われる言葉。
1990年代ごろから一部で使われ始め、2010年代以降に広い世代で使われるようになった語である。そのため、2021年時点では辞書には掲載されていないことがある。
似た言葉に「択一」があるが、これは「2つ以上のものから1つだけを選ぶ」という意味であり、「一択」とは異なる言葉である。
日常会話として
何らかの問題に対し、選択肢をいくつか提示された(あるいは自分で想定した)ものの、
場合、実質的には1つを選ぶしかなくなる。このような、「これ1つだけをやりたい/選びたい」「他に方法がなく1つしか選べない」ような状況を「一択」と表現する。
また、他人に対して発言する場合、「この選択を強く勧める」という強調の意味合いで使われることもある。
例文
ゲームの選択肢として
「→はい いいえ」のようなゲームの選択肢を例にすると、「一択」にはいくつかのパターンが考えられる。
- もともと選択肢が1つしか存在しない。
- 選択肢が複数あるように見えるが、実際は選択できない。
- 選択肢が複数あるが、全部同じ言葉である。
- 選択肢が複数あり、言葉自体は若干違うものの、ほとんど同じ意味である。
- 選択肢が複数あり、どちらも違う意味だが、どちらを選んでもその後の展開は同じになる。
- 選択肢が複数あり、違う結果になるものの、他の選択肢は望まない結果になるため、残った1つを選ばなければならない。
語の歴史
タイニーPの調査によると、「一択」は1990年代の格闘ゲームファンの間で広まったのではないかと考えられている。
1993~4年時点で、格闘ゲームでは「三択攻撃」「二択攻撃」という言葉が使われていた。
たとえば、ある状況で可能な攻撃が3種類あるとして、それぞれに有効な防御方法が異なる場合、攻撃側がどれを選ぶかが無作為であれば、防御できる確率は1/3となり、残りの2/3は攻撃側の有効打ということになる。
これが「三択」だ。
タイニーP「「こんなんどうせ『はい』一択やろ」──「一択」という言葉の広がりの裏には、対戦格闘ゲームのブームあり」(電ファミニコゲーマー, 2019/04/09)
ここから派生し、「ほぼ確実に相手に有効打を与えられる、たった1つの攻撃の選択肢」という意味で、「一択」という言葉が使われていた。
もちろんそれ以前に「一択」という語があった可能性も排除できていないが、2000年代時点でのインターネット上での用例ではビデオゲーム関連の話題が多いことから、「一択」という語が広まったのは格闘ゲームが最初のきっかけとされている。
関連動画(一択)
関連静画(一択)
関連項目(さすがに不便なので複数用意しています)
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