典とは、中国語圏の姓名である。
著名な人物、記事のある人物を以下に挙げる。
漢字として
- 意味
- 重要な文典、標準とすべきことが書かれた書籍、盛大な儀式、基準、標準となる規則、お手本、官吏が職務を司る、正しい、常道、質に入れる、という意味がある。
- また奠の代用字として、供え物の意味で使われる。
- 〔説文解字・巻五〕には「五帝の書なり」とあり、古代の帝な書のこととある。〔春秋左氏伝・昭公十二年〕に「三墳五典、八索九丘を讀む」とあり、古代中国にそのような書があったらしい。
- 字形
- 册+丌の会意。机の上に置いた重要な書冊という意。〔説文〕に「冊、丌上に在り。之れを尊閣するなり」とある。〔説文〕には「莊都說、典、大冊なり」とあり、册+大の会意という別の説も載せている。
- 音訓
- 音読みはテン(漢音、呉音)、訓読みは、のっとる、ふみ、つかさどる、のり、さかん。名のりに、すけ・みち、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校3年生で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 典を声符とする漢字には、㥏、琠、敟、腆、錪などがある。
- 語彙
- 典医・典謁・典雅・典厩・典拠・典刑・典型・典経・典故・典志・典式・典籍・典章・典常・典当・典範・典物・典墳・典鑰・典要・典礼・典麗・典論
異体字
- 𥮏は、〔説文〕や〔玉篇〕などにある古文。〔集韻〕には大きな箱という意味も載っている。
- 𠔓は、〔字彙補〕に典と同じとある異体字。漢羊竇道碑に見られるという。
- 䓦は、〔字彙補〕に典と同じとある異体字。漢費鳳碑に見られるという。
- 𠔩は、〔字彙補〕に典と同じとある異体字。
- 敟は、〔玉篇〕に「常なり」とあって、「今、典に作る」とある字。〔説文〕には典と別の字として載っている。
関連項目
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