鳳とは、以下のことを表す。
人名
日本における姓のひとつ。
名前
漢字として
- 意味
- 中国の伝説上の鳥、鳳凰、天子の、徳のある人、という意味がある。
- 〔説文解字・巻四〕に「神鳥なり」とあり、黄帝が臣の天老に鳳凰について尋ねたときの答えを引用する形で「鳳の象なる、鴻前麐後、蛇頸魚尾、鸛顙鴛思、龍文虎背、燕頷雞喙にして五色備舉す。東方君子の國を出でて、四海の外に翺翔し、崐崘を過ぐ。砥柱にて飲み、羽を弱水に濯ぎ、莫(くれ)に風穴に宿る。見れば則ち天下大安寕」とある。
- 字形
- 神鳥の象形。鳥字の上に神聖性を表す冠をつけた形。甲骨文や金文では辛や丵形の冠をつけているが、現在の字のもとになったのは凡形の冠をつけたもの。もともと卜辞では鳳字は風を表すのに使われていることから、風の神だったとされる。
- 音訓
- 音読みはホウ(漢音)、訓読みは、おおとり。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。1990年に人名用漢字に採用された。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 鳳苑・鳳凰・鳳駕・鳳穴・鳳字・鳳翔・鳳雛・鳳毛・鳳輦
異体字
- 𠤈は、〔説文〕に「古文の鳳なり。象形。鳳飛ぶや、羣鳥、從ふこと萬數を以ってす。朋黨の字と爲す故以なり」とある古文。甲骨文や金文の鳳の翼の部分に似ている。
- 𪆍は、〔説文〕に「古文の鳳なり」とある古文。
- 𧱶は、〔字彙補〕に「古鳳字。〔西儒耳目資〕に見ゆ」とある異体字。
- 鴌は、〔字彙補〕に「古鳳字。〔五音集韻〕に見ゆ」とある異体字。
- 鵬は、鳳の異体字とされる。
- 鳯は、〔字彙〕に「鳳、俗に鳯と作す」とある異体字。
- 簡体字は凤。
関連項目
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