概要
ペンネームの由来は女優の団令子、エロ小説の鬼、昭和六年を組み合わせたもの。
花巻京太郎名義で書いた「お町の最後」が入選したことを期に文壇の道に進む。相場に取り憑かれた親子を描いた「親子丼」で文藝春秋オール新人杯に入選、短編集『宿命の壁』で本格的なデビューを果たす。その後、『花と蛇』で官能小説の第一人者となる。
世間一般的にはSMをはじめとした官能小説のイメージが強く、実際にロマンポルノを中心とした映画製作プロダクション「鬼プロ」を設立、様々な名作を世に送り出してきたが、「親子丼」「落日の譜ー雁金準一物語」などの相場・経済小説や「蛇のみちは」「愛人犬アリス」などのエッセイも得意としており、そちらで食べていた時期もあった。また、「美少年」ではボーイズラブに似た耽美的な同性愛描写を用いたことで文芸誌で高い評価を獲得しており、メインフィールドである官能小説である「鬼ゆり峠」でも美男美女姉弟が犯される小説を手掛けている。
映画プロダクションも成功し、エロは勿論、非エロでも名作を生み出す文豪なのだが、編集者としての才能は皆無だったようで、晩年に買い取った『将棋ジャーナル』は200万円以上もの借金をこさえた挙句に廃刊してしまった。これによりちまちまと集めていた刀剣類と豪邸を売り払うハメになった。
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