仮面ライダーBLACK RXの二つ名については「仮面ライダーBLACK」を参照してください。
牛若小太郎の二つ名については「行け!牛若小太郎」を参照してください。
太陽の子(てだのふぁ)とは、1976年から雑誌『教育評論』で連載され、後に単行本や文庫本としても発売された、灰谷健次郎の小説作品である。
概要
神戸で暮らす小学校六年生のふうちゃんが主人公。沖縄出身の両親は沖縄料理店を営んでおり、太陽のように明るい少女ふうちゃんは店に訪れる人々の人気者だ。
だが、ふうちゃんのお父さんは、こころの病気にかかっている。むかし沖縄で起こった辛いことが関係しているようだけれど……。
ふうちゃんと、両親や店に集まる人々との間の温かい交流。そして、時間を経てもその生活に陰を落とし続ける過去の暗い戦争の、両面を描いた作品。
1979年には第1回「路傍の石文学賞」を受賞している。1980年には映画化され、1983年にはテレビドラマ化された。
内容は重い。主人公の父の病気は進んでいき、入院し、そして……。
さすがに直接的な表現ではないが、凄惨な沖縄戦、玉砕、死体の描写もある。
主人公の父については、心を病んで非業の死を遂げた灰谷の長兄のイメージを重ねたものとされている。
また灰谷はこの長兄の死に衝撃を受け、教師として勤めていた神戸の小学校を辞めてしまって、ちょうど日本返還の頃の沖縄でさすらい暮らしていた時期がある。その頃に沖縄戦の生存者たちから戦争当時の体験談を聞いており、その経験も本作に反映されている。
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関連項目
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