この記事はそのときふしぎな事が起こったため、[仮面ライダーBLACK]の記事から分離・独立しました。 前作に関する内容や、これまでのRXに関する掲示板のレスは[仮面ライダーBLACK]の記事をご覧ください。 |
『仮面ライダーBLACK RX』とは、1988年(昭和63年)10月23日~1989年(平成元年)9月24日まで放送された『仮面ライダーBLACK』の続編であり、主人公『南光太郎』が変身する仮面ライダーの名称でもある。
検索においてはスペースなし(BLACKRX)と(スペースあり(BLACK RX)の2種類がある。
表記上はスペースありの方が正しいが、公式配信ではスペースなしでタグロックされており、それにならってか配信開始以後はスペースなしのタグが増加している。
概要
前作の圧倒的な人気を受けて製作された続編で、同一主人公、なおかつタイトルを変更した2年目の完全続編は、ライダーの中でも今作だけである。この作品の誕生によって、倉田てつをは歴代で最も多くの話数で仮面ライダーを演じた主演俳優となった。
また、通常とは別の能力を持ったフォームを持つ、最初のライダーでもある。(後の平成ライダーシリーズでは定番となっているフォームチェンジも当時はまだ存在しなかった)
平成ライダーとして扱われることもあるが、これは、放送期間中の昭和64年1月7日に当時の天皇陛下(昭和天皇)が崩御された関係で、翌日の1月8日から平成に切り替わってしまったためである。しかし、元々は昭和から放送が始まっていること、RX終了後のTVシリーズが「仮面ライダークウガ」放映まで10年の空きがあること、放送中にて過去のライダー達と関係性が明示されたことから、「BLACK」「BLACK RX」どちらも昭和ライダーとして扱われている。
2013年4月21日から2014年3月9日かけて、東映特撮ニコニコおふぃしゃるにおいて公式配信がされた。
毎週日曜午前10時に最新話配信、無料視聴期間は72時間(水曜午前10時まで)であった。
2016年1月には、ニコニコ生放送において毎週土日に生放送上映会(※一部はプレミアム会員のみ視聴可能)が実施された。
BLACK RXについて
ステータス | |
---|---|
身長 | 198.8cm |
体重 | 88.0kg |
ジャンプ力 | 60m |
水中活動時間 | 30分 |
その他 | マクロアイ装備 |
必殺技: | |
BLACK、RXの時間攻撃への耐性について | BLACK第41話「あぶない時間泥棒」、 RX映画『仮面ライダー世界に駆ける』参照。 |
仮面ライダーBLACKが太陽の力を得て生まれ変わった「太陽の子」。ショウリョウバッタがモチーフ。
全身黒色(一部銀)だったBLACKとは異なり、胴体部分等に緑色の強化皮膚を纏い、左胸部分にあったゴルゴムのエンブレムは「RX」と読める形へと変化している。「キングストーン + 太陽エネルギー」のハイブリッド動力となった事によりBLACKの数倍以上の力を手に入れたほか、光の杖「リボルケイン」を駆使して戦う。ただし、太陽の光がなければ変身出来ないという欠点も同時に抱える事になった……はずなのだが、物語後半あたりでは形骸化している節も散見される。
身体能力の向上と共にキックの威力も倍増しているのだが、意外にもRXキックで怪人を倒したのは一度きり。 光の杖リボルケインを敵に突き刺し、エネルギーを注ぎ込み爆発させるリボルクラッシュが最大の武器である。 その威力は凄まじく、殆どの怪人は耐えることが出来なかった。
挿入歌では『悪の妖族、迫る魔術、リボルケインも歯が立たぬ』と歌われているが、 リボルクラッシュを防いだのは最強怪人グランザイラスなど、数少ない。怪魔妖族大隊の怪人は全員、為す術も無く爆発している。
自己再生能力もBLACKとは比較にならないほど向上しており、太陽の光があれば回復することができる(ただし太陽の下でも回復しなかったことも多々あり、絶対の信頼を置けるものではない)。 また、「悲しみ」や「怒り」の感情が爆発的に高まる事で更なる変身をも可能としている。
当初はRXに変身してからではないと、後述の二形態に変身することは不可能であったが、その設定すらも形骸化し、短時間での変身、変身解除、再変身を使って危機を逃れたこともある。
反応速度についても向上しているらしく、ゲドルリドルがエネルギーを吸収するわずか0.1秒の間を「隙」と断言したり、ガイナジャグラムが放ったカッターをボルティックシューターで撃墜するなど。
まさしく「完成版BLACK」と呼ぶべき能力を備えたライダーだといえる。
また、仮面ライダーディケイド27話ではディケイドと善戦するほどの強敵・アポロガイストに一騎打ちを挑み、アポロガイストをあと一歩の所まで追い詰める活躍を見せた。 ちなみに、別人である事(詳細は後述)を強調するかのごとく名乗る際の動作や戦法などに違いが散見され、格闘よりも武器を主体とした平成ライダーによく見られる戦法へと変化している。尚アポロガイストとはディケイド以外でもヒーロー戦記(ゲーム)や疾風伝説(漫画)で戦ったことがある。
変身フォーム
搭乗マシン
- アクロバッター / ロボイザー / マックジャバー
- RX誕生に呼応するかのごとく生まれ変わったバトルホッパー。2倍とまではいかないが、バトルホッパー以上の力を得ている。最高速度750km/h。 流暢に話せるようになった、ちょっぴりツンデレな"光機動生命体"。
- 「ロボイザー」はロボライダーに、「マックジャバー」はバイオライダーにそれぞれ呼応して変わった姿である。詳細は「バトルホッパー」を参照。
- ライドロン
- クライシス人・ワールド博士から託された設計図を基に光太郎が組み上げた地上・水上・水中・地中を疾駆する四輪自動車。完成当初は起動しなかったが、生命のエキスの力により自我を持つマシン生命体として起動した。 最高速度1500km/h。単体で異次元に突入できる能力も備えている。
- 頭に「ト」が付くと全く別のクルマになるので注意が必要。
登場人物
- 南光太郎
- 時系列的にはゴルゴム崩壊から半年過ぎた状態。通っていた東星大学については、今作では卒業・中退したのかは語られていない。
- RX時には佐原家に下宿し、ヘリコプター操縦士として働いている。生身で大気圏突入や破壊光線の洗礼を何度も浴びても無事。
- BLACK時代ではほぼ独りで戦っていたため行動力や判断力、運の強さはかなり高いと思われる。ハッタリや死んだふりもこなす演技派でもある。また、頭脳も明晰で、クライシス人のワールド博士から譲られた設計図からライドロンを作りあげた。
- →「南光太郎」を参照
- 霞のジョー
- クライシス帝国に連れ去られ改造人間にされた小山力也。脱出してさまよっていたところで、怪魔界を訪れた光太郎と出会い弟分となる。サイが武器。ロボライダーがダメージを喰らった武器で切られても死なないタフガイ。
- →「霞のジョー」を参照
- 白鳥玲子
- フリーのカメラマン。中盤で光太郎がRXであることを知り、彼に協力するために空手を学んでクライシスにも果敢に立ち向かう。
- 的場響子
- 水を操る超能力少女。家族をクライシス帝国に殺害された。弓の腕前は最強クラスの怪魔ロボットの装甲に傷をつけた程。
- 十人ライダー
- 1号~ZXまでの、10人の仮面ライダーたち。RXの終盤になって急に存在が語られ、クライシス帝国との決戦が近いことを知り、アリゾナでの特訓の後駆けつけた。
その他
ディケイド登場時のRX
そもそもディケイドに登場するRXは、RX本編のRXとは相違点が多いため、この作品に登場する他の平成ライダー同様にリ・イマジネーションと呼ばれる別の存在である(TVシリーズとはパラレルワールドの関係であり、なおかつBLACKとRXは別人設定)。
もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな
→「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」を参照
RXはピンチにならないのか?
完全無敵に思えるRXだが、実は割とピンチになっている。
特に変身前では、異空間に飛ばされたり、太陽圏外に捨てられたり、体の内部に侵入され心臓を一突きされたり、怪魔妖族の瞳の中に閉じ込められたりしている。
だがRXは仲間の協力などもありそれらのピンチを全てくぐり抜けている。
仮面ライダー中の強さは?
上記の通り、RXは如何なるピンチをもくぐり抜けるとも思える仮面ライダーである。
しかしシャドームーン戦での敗北、グランザイラス戦での苦戦、ディケイド出演時の戦績など、決して無敗の仮面ライダーというわけではない。それでもなおRXが強いライダー』と称されるのは、スペック上の強さ以上にその『インパクト』によるところが大きい。
これは「例え敗北しても強くなって立ち上がる」というヒーロー像を体現しており、その姿をファンが愛しているからこそ、十数年もの時を経た今でもRXは愛され続けているのである。
ライダー最強議論などにも名前がよく挙がるが、「仮面ライダー」と定義していいのか微妙なシャドームーンを除けば、RXはライダー戦に勝った事がない(ライダーと戦ったのは客演時のみで、客演ライダーは不遇な扱いを受けることが多いとはいえ、最近の映画で噛ませ化の著しいスカイライダーやJですら平成対昭和で勝ち星を挙げているがRXはディケイド戦、BLACKと組んでのバロン&ジョーカー戦で敗北)。
他の出演作品
仮面ライダーSD
漫画版、OVAがある。他のライダー同様、常に(頭身の低い)仮面ライダーの姿のままで生活。よって南光太郎としては登場しない。
映像版
- OVA「仮面ライダーSD 怪奇!? クモ男」
- 声は石ノ森章太郎先生の実子の小野寺丈(また小野寺氏は脇役でRX本編にも出演している)。
- 1号やZXと共に主人公チーム「バトルライダーズ」の一員として出演し、ほぼ主役級の扱いだが、先輩であるZXにギャンブルでカモにされるなど頭が上がらない。そればかりか、(以下ネタバレ)劇中で想い人である女性をクモ男に攫われた挙句、必死で助け出したあとにはV3に横取りされてしまうという、救いのない終わり方を迎えた。この結末は疾風伝説と並び、当時のRXファンみんなのトラウマとなった(ちなみにこの作品の脚本は井上敏樹氏の筆による)。昭和ライダー作品においては後輩ライダーは先輩ライダーに頭があがらない傾向があるが、この作品は特に顕著に見られる。
なおシャドームーンの名前は覚える気がない。
萬画版
- マイティライダーズ
- コミックボンボン連載版では主人公。潜在能力はライダー一だがアホの子。中の人ネタで音痴設定でもある。
- 仮面ライダーSD 疾風伝説、仮面ライダーSD 爆走笑学校
- V3が主役のため脇役。爆走笑学校では泳げなかったり、バイクは補助輪つきでないと走れなかったりする。疾風伝説ではシャドームーンのライバルポジションを奪われ、打ち切り作品のせいかOVAと同じく当時のファンみんなのトラウマとなった。
(以下ネタバレ)終盤においてライダーマンがフラグを折ってくれたにもかかわらず死亡ライダーの一人とされた。しかも死因は助けようとした子供に刺されるというものでありOVAとは別の救いの無い終わり方を迎えた。当初はバイオライダーに変身する予定だったが話の都合上削除されたようである。また、RXのみならず1号、X、ストロンガーなど物語終盤には多くのライダーが死亡する。スーパー1などは原作と真逆の性格に変わってたりとある意味ディケイド以上のキャラの性格改変が見られたりする。
他漫画版
1号からZXまでの10人ライダーとの共演が見られる。「時空英雄 仮面ライダー」ではBLACKとRXの共闘、コラージュ「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」の元ネタが見られる。
ゲーム
作中ではスペックが高く主役・主要メンバーとされることが多い。
ガンダムやウルトラマンや歴代特撮ヒーローや石ノ森オールスターズと何度も共演しており、コンパチシリーズでは歴代ライダーの中で特に出場機会が多い。
コンパチシリーズ(他)
- ザ・グレイトバトルシリーズ(SFC)
- バンプレストのコンパチシリーズ。ジャンルはアクションゲーム。ほぼ全ての作品で主役(使用)キャラとなっている。
- フルブラスト(2011年)ではサポートキャラである。
- ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス(SFC)
- ガンダム、ウルトラマンと共演。バンプレストのコンパチシリーズの一つ。ジャンルはRPG。主人公の一人。
- スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望(PS)
- 歴代特撮ヒーローと共演。ジャンルはRPG。作中のとあるイベントでシャドームーンを仲間にできる。
- ロストヒーローズ(PSP、3DS)
- パーティーメンバーとして参戦が決定した。ジャンルはダンジョンRPG。
- スーパーヒーロー列伝(DC)
- シャドームーン、アポロガイストを仲間にすることが可能。ラスボスも一撃で倒せる能力も持つ。
- 仮面ライダーRPG(バンダイコレクションfor mobile)
- ケータイのEZweb向けに配信されたゲームアプリ。滝和也を語り部に、1号~RXまでの戦いの歴史を各章に
- 分けて追体験していく。(以下ネタバレ)最終章では大首領・創世王・クライシス皇帝の因縁が(ゲーム独自の設定ではあるが)初めて明確に語られる展開が…!!
- 仮面ライダー クライマックスヒーローズ フォーゼ(Wii/PSP)
- 昭和ライダー参入よりプレイアブルキャラ(BLACK、RX、ロボ、バイオ)として参戦決定。
関連動画
公式配信動画(第一話/最終話)
公式配信動画(客演回)
その他動画
関連静画
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関連項目
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