奥出雲おろち号とは、トロッコ列車である。
概要
広島と山陰を結ぶ優等列車が廃止されて以降、沿線の過疎化もあって利用者が減少している木次線に観光客を呼び込む為に企画され、1998年より運行されていた列車。いわゆるジョイフルトレインの一つでもある。
基本の運転区間は木次線木次駅~備後落合駅間だが、臨時で山陰本線出雲市駅・松江駅から発車する場合もある。運転は4月~11月に限られており、冬季は運転を休止する。
広島からであれば日帰り旅行で木次行きのこの列車に乗車する事も可能である。
なお、運行に関わる費用は全て地元持ちである。
木次線出雲坂根駅~三井野原駅間にある国道の「奥出雲おろちループ」をこの列車から見る事がこの列車を運行する目的の一つでもあり、好評を得ている。
しかしながら全体的に木次線自体の利用者が増えている訳でもなく、JR西日本は不採算路線のバス転換も視野に入れており、今後が注目されている。
そして、JR西日本は2023年の運行をもって奥出雲おろち号の運行を終了する方針であることが、2021年5月27日に明らかとなった。これを受けて地元紙の山陰中央新報が同日付の新聞で大々的に報じている。[1]地元は運行継続を訴えたが車両(12系客車)の老朽化が著しく安全性確保に難ありのため、2023年11月に予定通り運行を終了。後継としてトロッコの新製はせず「あめつち号」が2024年4月より出雲横田駅まで乗り入れることとなった(出雲横田駅から先の区間はキハ40系の車両性能上乗り入れ不可)。
なお、12系客車は後藤総合車両所送りとなったが、牽引のDE10形は米子駅構内の運用検修センターで本業の入換作業に塗装そのままで従事している。
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関連項目
脚注
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