攸とは、中国語圏の人名である。
著名な人物、記事のある人物を以下に挙げる。
- 魏攸(? - 193年) - 後漢末の政治家
- 許攸(? - 204年) - 後漢末の政治家
- 呼延攸(? - 310年) - 前趙の武将
- 司馬攸(248年 - 283年) - 西晋の斉王。司馬昭の子
- 荀攸(157年 - 214年) - 後漢末の政治家、曹操の軍師
漢字として
攸
- Unicode
- U+6538
- JIS X 0213
- 1-58-33
- 部首
- 攵部
- 画数
- 7画
- 意味
- 禊ぎする、体を洗う、水が流れるさま、すなわち、ところ、(倏と通じて)疾走するさま、(悠と通じて)はるか、やわらぐ、(逌と通じて)~するところ、という意味がある。(以・用・由などと通じて)もって、ここに、と読み文を整える語(意味は無い)として使われる。
- 〔説文解字・巻三〕には「行水なり」とある。〔爾雅・釈言〕に「攸、所なり」とある。
- 字形
- 攴+人+水の省略の会意。人を水で洗い清める意。ほかに徐鍇の水の流れに杖する意とする説などがある。
- 音訓
- 音読みはユウ(漢音)。訓読みは、ところ、ここに。
- 規格・区分
- 常用漢字でも人名用漢字でもない。JIS X 0213第二水準。
- 声符
- 攸を声符とする漢字には、𠤼、修、悠、條(条)、脩、倏、䀺、筱、絛、㫍、跾、鋚、鯈、儵などがある。
- 語彙
- 攸然・攸攸
異体字
- 𣲏は、〔説文〕に「秦の刻石繹山文の攸字、此くの如し」とある異体字。
- 𠈹は、〔集韻〕に「或ひは𠈹に作る」とある異体字。〔字彙〕には「姓なり」とある。
- 㳊は、𣲏の異体字。〔漢語大辞典・異体字表〕にある。Unicodeにも攸の異体字とある。
- 𨘁は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。〔竜龕手鑑〕に「遠なり」とある。
- 泅は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。また汓の異体字でもある。
関連項目
- 0
- 0pt