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検討を加速する（英：speed up the consideration）とは、政治の場でたまに聞く言葉である。近年は岸田文雄の口癖として知られる。
概要
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https://twitter.com/takigare3/status/1588475514389663746
「検討」という、重苦しい雰囲気を持つ言葉に、「加速」という、否が応でも勢いを感じさせる言葉をくっつけたフレーズ。「早く考えろ」という意味だと思われるが要するに丸投げである。せめて「何日までに決めろ」と言うべき。
主に何も出来ない状態のときの時間稼ぎ用に使われる。もっと精神を加速させて欲しいものだ。
第100代・第101代内閣総理大臣の岸田文雄は、一部で「検討使」というあだ名をつけられるほど「検討」を“指示”として多用している。検討に検討を重ね、更に検討を加速させた結果更なる検討が必要であるとの検討に至るレベル。検討の環状線に入り込んでいるようだ。
なお、岸田氏本人も「私の口癖だと思う。そのように言われていることは十分承知している。しかし、これは、議論を進めて行くべきところはしっかり議論を行うんだということを申し上げている」と、誤った日本語表現（後述）をよく使っていることを一応自覚している模様。
「検討を加速する」は、語感が何らかの技を発動する前のシチュエーションを想起させるカッコよさがあり、そのため岸田文雄のキャッチフレーズのような感じで定着した感があるが、彼が使う以前からそこそこ政治の場で飛び交っていた言葉である。
検討はどこまでも加速する。はたして検討の先には何が待ち受けるのか……それはさらなる検討の加速だ――
様々なバリエーション
- 現実的に検討を、今、加速しているところです。
- 与党や専門家の意見も踏まえ検討を加速してください。
- 政府は敵基地攻撃能力の保有を巡り、米国製巡航ミサイル「トマホーク」の導入など検討を加速している。
- 専門家の意見も踏まえ、年末までに具体的な結論を出せるよう、検討を加速していく。
- 慎重に注視し、緊張感を持って見極め、検討に検討を重ね、専門家の意見を聞きながら、全ての選択肢を排除せず、遺漏なく適切に毅然と最善の方法を模索した結果、遺憾の意を表明する方向で模索したいと思います。
正しくない日本語表現
- 現実的に議論を、今、加速しているところです。
- 与党や専門家の意見を踏まえ議論を加速してください。
- 政府は敵基地攻撃能力の保有を巡り、米国製巡航ミサイル「トマホーク」の導入など議論を加速している。
- 専門家の意見を踏まえ、年末までに具体的な結論を出せるよう、議論を加速していく。
なお、一番最後は「検討」で正しい。
なぜ議論が検討に変わったのかはよくわからないが、公官庁の会議名には検討会が多い。官庁の影響を受けている可能性がある。どちらにせよ麻生太郎元総理大臣の「未曾有（みぞうゆう）」レベルのことであろう。
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