欧州自由貿易連合(European Free Trade Association; EFTA)とは、1960年に設立された自由貿易連合である。なお、EFTAはエフタと読む。
概要
1950年代、ヨーロッパではイタリア、オランダ、ドイツ、フランス、ベルギー、ルクセンブルクの6ヶ国が欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)、欧州経済共同体(EEC)、欧州原子力共同体(EAEC)という経済統合を目指す機関を設立した(これら3機関は1967年に欧州諸共同体(EC)として運営機関が統一される)。イギリスはこれらに参加しなかったのだが、その理由としてアメリカとの関係や自分たちが他の国より優れている自負もあったと考えられている。そして1960年5月3日にイギリスが中心となり、同じく上記機関に加盟していなかったオーストリア、スウェーデン、スイス、デンマーク、ノルウェー、ポルトガルとともに設立したのがこのEFTAなのである。翌1961年にはフィンランドが準加盟という形で参加した(1986年に正式加盟)。
しかしながら、EFTAの盟主ともいえるイギリスは翌1961年に経済が低迷していたことから方針を転換、EECへの加盟を目指すようになった。デンマークもそれに続いて加盟を目指すようになり、両国は1973年にEC加盟のためEFTA脱退。続いて1986年にポルトガルがEC加盟、1995年にオーストリア、スウェーデン、フィンランドが欧州連合(EU)加盟のため脱退した。なお、1995年に脱退した3ヶ国は冷戦終結の影響が大きい。
現在ではアイスランド、ノルウェー、スイス、リヒテンシュタインの4ヶ国のみが加盟している。なお、1994年にEU諸国とともに欧州経済地域(EEA)を設立したため、EFTA加盟国もEUの単一市場に参加することができるようになっている。
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