琴錦とは、大相撲の元関取である。
概要
1968年6月8日生まれ。群馬県群馬郡箕郷町出身。本名・松澤英行。最高位は関脇。所属部屋は佐渡ヶ嶽部屋。
1984年3月初土俵。1989年5月新入幕。当時の力士の平均より小さい体格であったが、小柄ながら速攻の突き、押し、技の多彩さなどから「F1相撲」「さまよえる下半身」などと異名を取った。
1991年9月に初優勝。その後、幾度となく二桁勝利を挙げ優勝戦線に絡む事も多く常に「大関候補」と呼ばれていたが、決定的な成績を挙げることはならなかった。
しかし1999年11月、2度目の優勝を飾り、2度目の平幕優勝を達成。平幕での優勝を2度経験しているのは彼ひとりだけであり、また最高位が関脇以下で複数回の優勝を経験しているのも彼ひとりである(関脇以下で2度優勝している力士はいるが、彼以外は大関、横綱に昇進している)。
2000年9月場所で引退。大関昇進は叶わなかったが、三役在位回数、2桁勝利回数はかなり多く、「最強の関脇」と呼ばれる事も多い。
引退後は佐渡ヶ嶽部屋付きの年寄となったが、年寄名跡で長い間苦労した。引退後2年間の準年寄期間を経た後に借株生活が始まり、ようやく名跡名跡を取得したのは引退から15年4ヶ月が経過した2016年1月のことだった。この間、2014年1月に尾車部屋へ移籍した。2016年6月1日に内弟子3人を連れて尾車部屋から朝日山部屋を独立した。部屋は千葉県松戸市にある佐渡ヶ嶽部屋からあまり遠くない同県鎌ケ谷市に構えた。
現役の親方衆の中では特に相撲解説のうまさに定評があり、NHKの大相撲中継では解説席の常連となっている。また、BS朝日で2ヶ月に1度放送される『大相撲がっぷり総見』は琴錦ファン必見である。
その大相撲総見2018年3月放送回ではポプ子のネクタイを締めて出演しネットを騒然(?)とさせた。
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