驕るな——!!
とは、信仰対象への不遜な態度への怒りの表明である。
お前は概要を読み飛ばしてはならぬ。
「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」の無名の司祭Aという物語の黒幕に近い名無しキャラが、最終編「あまねく奇跡の始発点」で言ったセリフである。
なお、エクスクラメーションマークが全角なのは確実だが、ゲーム中の特殊なフォントを使ったテキストなので最後の横棒が罫線なのか全角ダッシュなのかはっきりとはわからず、一応日本語のテキスト文言であることを考え全角ダッシュ2つを親記事とする(少なくとも長音符ではないと思う)。
つまり……何を意味する?
というわけで、この発言そのものの説明に移りたい。この発言は、ネタバレを避けつつかいつまんで説明すると以下である。
- まず、この無名の司祭と呼ばれる黒幕にとっては、この物語のメインヒロインたちは文字通り神的なモノであり、何らかの条件を満たすことで計画の核になるような存在だった
- 黒幕がメインヒロインをいい感じに追い込んで、自分たちのシナリオに欠かせない神輿めいた存在(メインヒロイン)が、今まさに手中に収まろうとした
- それに対し、過去に歯牙にもかけていなかった、黒幕にとっては取るに足らない存在の主人公が、自分の身を犠牲にすることでメインヒロインの代わりになろうとするイレギュラーが起きた
- その上、その主人公が、メインヒロインなどを助けるために、黒幕の神輿になりきるのではなく、あくまでも自分のエゴを貫こうとした
- 黒幕の怒り心頭
- 結果、黒幕のなんか訳ありそうな無個性的な集団の一人が発言した
早い話、創作物で割とよく見かける、自分たちの秩序を存続させるための計画を最終段階に達させた黒幕が、個人的な理由による蟷螂の斧ともいうべき小さな抵抗に逆上して言うおなじみのセリフの一種である。
理解できぬ。
のだが、これがネタにされるのは以下の経緯がある
- そもそもあまりにも彫像めいた無個性な見た目の集団が、黒幕として急に何人も新しくぞろぞろ出てきた
- 登場時は某ゼーレっぽく振舞っていた、文字通り謎の非人間的な集団だった
- ところが、主人公の主人公ムーブの結果、急に解釈違いでも見せつけられたかのように、盛大に感情的なセリフをしゃべりだした
- このセリフ自体、冒頭に書いた通り、本来全角ダッシュあるいは罫線を表現していたと思われる横棒が、後ろにエクスクラメーションマークがあることによって長音符のように見えなくもなく、なんか面白い表記だった
- この発言が出た最終編プレイ時点では、話が重すぎて各プレイヤーはとてもネタにする余裕すらなかったのだが、すべてが終わってなんか冷静になった人々にふと思い出されたかのようにネタにされるようになった
ただし、ネタにされまくってる反面、実はこのセリフは以下の理由でこの無名の司祭たちがどのような存在かを端的に言い表せる発言とも思われる。
- ちっぽけな人間(主人公)が
- この黒幕たちにとっては崇高な神にも等しい存在(メインヒロイン)などを
- 偶像とかそのレベルですらなく、さらに下位の、人間(主人公)と肩を並べる人間的な存在にまで貶めて(要するに神を一人間が同じ人間のように扱う類のこと)
- その上、この両者の関係は対等ですらなく、崇高なる存在(メインヒロイン)などを自分が庇護すべき対象として、その人間(主人公)が扱う
- という一連の地雷を踏まれ続けた結果の発言
お前は余談を読み飛ばす選択を……未来永劫、後悔するだろう——!!
- たまに勘違いされているが、騙るな(かたるな)ではなく驕るな(おごるな)である。
関連動画があるのは僥倖であった。
ここに新たな関連静画を迎え、閲覧するのだ。
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