田沼ちさと(たぬま ちさと)とは、ライトノベル『マリア様がみてる』及びそれを原作とするアニメの登場人物である。
概要
第5巻「ウァレンティーヌスの贈り物(前編)」から登場。支倉令を慕う1年生で、福沢祐巳とは同学年。バレンタインイベントのカード探しで、念願の令の黄色いカードを手に入れる。そのため、令の妹(プティ・スール)で、独占欲の強い島津由乃から激しく妬まれ、カードの副賞であるデートでは、ずっと由乃に尾行され続けていた。しかし、令が何度もちさとを無意識に「由乃」と呼んだことに傷つき、デートが終わった後に由乃の家を訪れ、あまりに惨めな自分の境遇と由乃への嫉妬の思いをぶつけて号泣した。さすがの由乃もこれを不憫に思い、「令ちゃんが悪い」と言って慰めた(アニメ版では、由乃が令に直接この台詞を言う)。
しかし令への思慕が絶えることは無く、デート後間もなく長いウェーブヘアーをばっさり切って、令のいる剣道部に入部。翌年度には、「黄薔薇注意報」で剣道部に遅れて入った由乃の指導も行った。2年目のバレンタインでは、今度は由乃の黄色いカードを手に入れて、恋のライバルである由乃とデートした。一方で、途中からの入部でありながら実力を伸ばし、終盤では剣道部部長に昇格した。しかし、令からは最後まであまりその存在を覚えてもらえず、令への片想いという点では不遇であった。
初年度のバレンタインのみのゲストキャラと思いきや、その後も準レギュラーとして登場し続けて、なにかと黄薔薇ファミリーに縁のある(由乃にとっては因縁深い)キャラクターとなった。祐巳曰く「由乃さんの神経を逆撫でするのが非常に上手い人」らしいが、由乃の威圧を軽くあしらうなど、由乃の扱い方はむしろ令より上手いかもしれない。
ところで、リリアンでは同級生には「○○さん」と呼ぶのが一般的だが、由乃はちさとのことを「田沼ちさと」とフルネームで呼び捨てにしており、敵意をむき出しにしている。オーディオコメンタリーでも、バレンタインのデートシーンで由乃役の池澤春菜が「楽しくなかった。田沼め、キーッ!」と叫んで、共演者の笑いを誘っていた。
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