甲殻類とは、節足動物門に分類されるグループである。分類学上の正式名称は甲殻亜門。
概要
甲殻類は頭部、胸部、腹部の3部分に分けることができる。頭部と胸部がまとまって頭胸部となっている種もある。脚の本数は種類によって様々。2本の触角をもつ。
甲羅上の殻で頭部や胸部を覆っていることから甲殻類という名称がつけられている。
幼生はノープリウスと呼ばれ、触角と大顎、中央に1つの単眼を持つという形態をしているが、成長に伴って体節が増え、脚も増えていく。その後変態をして成体の姿になっていく。なお、淡水性や陸生のものは最初から成体と同じような姿で生まれる種が多い。
エビやカニ、フジツボのように食用にされるものも多い。
その他にはミジンコ、ダンゴムシ、ダイオウグソクムシなどがよく知られている甲殻類である。
なお、甲殻亜門はどうやら側系統らしいという説が有力になっており、昆虫を含む六脚亜門と合わせた汎甲殻類が単系統になる分類として提唱されている[1]。
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関連項目
脚注
- *ある大元の生物から進化した生物すべてが含まれる分類が単系統群、一部の系統だけを取り除いてその他の系統をまとめたものが側系統群と呼ばれる。たとえば爬虫類はその中から進化した鳥類を取り除いているため側系統群となる。なお、全く異なる系統をまとめた場合は多系統群と呼ばれる。一例としては恒温動物など。
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