フジツボ(富士壺)とは、磯や船にびっしりくっついている甲殻類の生物。フジツボ科とイワフジツボ科の生き物の総称である。
曖昧さ回避
概要
フジツボは石灰質の殻を持ち、動かないことから貝の仲間と思われることがあるがれっきとした甲殻類、つまりエビやカニの親戚である。
19世紀頃までは軟体動物、つまり貝の仲間と考えられてきたが、後にエビやカニと同じ幼生期があることが発覚。
これにより甲殻類の一種だということが判明した。
成体は岩などにへばりついて固着生活を行い、海水に浸かっている際に蔓脚(まんきゃく)と呼ばれる器官を殻の外に出して水中の有機物やプランクトンを摂食する。「まんきゃく」で卑猥な想像をしたあなたは正直に、ちょっと表に出てきなさい。
雌雄同体であるため、隣近所に同じ種類のフジツボが居れば交尾して子孫を増やすことができる。固着生活を送っているため、隣近所のフジツボに雄性生殖器(とどのつまりがチンコ)を伸ばして相手と交尾する。
そういえば都市伝説で「海で怪我をした人の体内にフジツボの幼生が侵入し、体内で増殖した」という話があるが・・・あんなことは実際には起こらない。(大体、海水と人間の体内じゃ塩分濃度が違うため生育できない上に、フジツボの幼生も例え人体内に侵入した所で白血球その他の免疫機構に「異物」と見做されて撃退されてしまう)
東北地方の一部では大型のフジツボを塩ゆで等にして食す地方がある。
味は「カニと鶏卵の中間のような味でおいしい」とか。正直、食べてみたい。
また、小型のものは味噌汁の出汁に使われるとか。
船にへばりつくと抵抗の原因となり、燃費を悪化させるために船にとっては嫌われ者。
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