違法マイクとは、無認可・非管理・そして違法な(ヒプノシス)マイクである。
概要
『ヒプノシスマイク』シリーズに登場する公式設定のひとつである。が、このコンテンツ自体割と設定周りがふわふわしているので、以後、できるだけ整合性をとれるよう、記述を心掛ける。
そもそもの前提
東方天乙統女の(おそらくラップによる)クーデターでヒプノシスマイク以外の武器が廃止されたH歴。天谷奴零によって開発された特殊なマイク「ヒプノシスマイク」は、精神干渉を起こす類の攻撃能力を有するというもので、既存武器が使用できない言の葉党の支配下での唯一の殺傷手段として多くの人々にその所持を渇望させた。
ヒプノシスマイクを扱えるのは、強い精神力を持つ人間のみを使用者に限定していたにもかかわらず、である。
まず、ヒプノシスマイクはそもそもとして普通のマイクではない。ビジュアル上は、一見普通のマイクのようだが、前述のようにその機能が根本的に異なる。
このマイクを通してラップすることで人の精神に干渉することができるのである。なお、精神干渉の対象は使い手によって当然選択できるようになっている。ちなみに、中王区によって登録されたものであることを示すかのように中王区のマークが記入されているのも特徴である。
加えて、ヒプノシスマイクはその能力から使い手に強い精神力を持つことを要求する。こうしてマイクに認められた使い手がヒプノシスマイクを使う際には、各々のアイデンティティを反映したマイクの形状変化とスピーカーの現出を引き起こす。さらに使い手の能力によっては固有のラップアビリティーが発動する。つまり、ラップしている間だけ固有結界が発動していると考えてほしい。要するにあれだ。あの爆発やらなんやらは精神攻撃のイメージってことにしといてほしい。
なお、実は言の葉党はH歴制定と同時期に希望者全員にヒプノシスマイクをいったんは配布している。しかし、H歴2年のThe Dirty Dawg解散と同時期に、一度は配布したヒプノシスマイクを破壊し、現行のディビジョン・ラップバトル方式に切り替えた、というのが大前提である。
それで違法マイクとは何か
というわけで、認可されたヒプノシスマイクがある一方で、旧日本を支配する中王区の言の葉党が認可していない、所持者が登録されていない非合法なヒプノシスマイクが違法マイクである。
H歴元年に多くの武器が廃止されたことで違法マイクが多く市場に出回り、わずか2~3年の間に裏社会で流通し続けていた。中王区はこの事態に対し、ラップバトルを施行する直前に管理体制を徹底したことで、ほとんどは処分されたが、いまだなお違法マイクを用いた犯罪が続いているというのが現在の時間軸である。
なお、違法マイクの多くは粗悪品だが、中には天谷奴零離脱後の旧軍によって開発されたヒプノシスマイクプロトタイプすら出回っている。こちらは軍用に開発されており、従来型のヒプノシスマイクより精神干渉性が増強、つまり有体に言えば殺傷力が上がっている代物だが、より制御困難になった存在である。そんじょそこらの違法マイクとは比べ物にならないほど、こちらは高額で取引されている。
ただし、マインドハックレベルまで実現したハイスペック故に使用者を殺す域にまで到達したがために、それ専用のクローンが開発された真正ヒプノシスマイクというさらに上位互換もあるが、さすがにこちらは出回ってはいないと思う。。
ちなみに、なぜ言の葉党がヒプノシスマイクの独占体制に失敗しているのにレジームが確立しているかというと、言の葉党が唯一ヒプノシスキャンセラーを独占しているからである。このヒプノシスキャンセラーは起動させるとヒプノシスマイクを強制的に無力化することができ、言の葉党の支配体制に貢献しているというわけである。
なお、ディビジョン・バトルに挑んでいる正規品のヒプノシスマイクを使う人々の中には、当然こうした違法マイクを人を傷つけるためのものと毛嫌いするものもいる。
関連項目
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