院卒とは、最終学歴が大学院であることである。「彼女は広島大学法科大学院卒だが、司法試験に三振して結局司法書士になった」
概要
博士課程前期だけ終了して修士卒業する人と、博士課程後期も通って博士卒業する人の二種類がいる。大学院に入ったとき「あれ?修士課程は?」と思った人も多いのでは?
大学院へ進学する人は日本では少なく、2022年の文部科学省が出したデータによれば、大学進学者の内1割程度であるという。しかし、特に理系分野においては社会が発達してより高度な知識が求められる分野も多く、修士の学位を求められることもあるため、特にランクの高い理系大学では過半数が大学院へ進学する大学もある。
新司法試験など、予備試験に受かるというルート以外では法科大学院を卒業することを求められる試験もある。
大学院には偏差値がない(予備校が院試コースを作っても儲からないため基本興味がなく、偏差値表を作っていない)が、学部の偏差値やランクで実態としては序列が決まっている。このため、院卒と聞くとエリートじゃないかと思うかもしれないが、普通に質の低い院卒もいる。
院卒の末路
理系であれば、修士までは需要がある(むしろ理系の職業に就きたければ修士くらい取らないとダメなくらい)ので、Fランク大学院とかでもない限り、就職はできるだろう。それに身もふたもないことを言ってしまえば留年しまくっていつまでも居座れても困るため修士までは案外サボっていても卒業させてくれるので理系なら修士までは行くべき。
しかし、博士課程後期まで進んでしまうと、大学の教員や研究者という進路以外では「20代後半にもなって社会経験のない人」ということで一気に就職の間口が狭くなってしまう。仮に教員のポストを得ても非常勤講師など給料が安く、いくつもの大学を掛け持ちしてそれでも貧乏みたいな講師もいる。経営が怪しいFランク大学の講師なんかなろうものなら、大学が廃止になったら失業する可能性だってある。このように、理系であっても博士まで行った院卒者の現実は厳しいものがある。私の大学にも講義が終わると質問等を拒絶して自転車で別の大学に走っていく博士とかいました・・・。
文系の場合は修士であっても一部の例外を除いて需要がないため、院卒者は少ない。特に法科大学院卒業後司法試験に三回失敗し、結局弁護士資格がない文系院卒者など、悲惨な末路をたどる文系院卒は多い。
このように、院卒とは、無職や高学歴ワーキングプアに暗黒進化する者も多く、大学院試が盛んでないことから時に院を出ているというと「え?あんた少年院におったん?そんな風に見えへんわー」と言われてしまったりする中、技術立国日本を陰ながら支えている真の高学歴者であり鍛え抜かれた精鋭の技と力を持つ人たちなのである。
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関連項目
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