概要
- 広島文理科大学・・・東京(現在の筑波大学)と双璧を成した旧二文理科大学の一角。戦前から文学・理学など基礎研究の拠点。戦前は理論物理学の「広島学派」や、三島由紀夫を育てた文学の「日本浪漫派」などで有名。現在の文学部・理学部。ここの理論物理学研究所は現在の京都大学基礎物理研究所の母体の一つ。
- 広島高等師範学校・・・東京に続いて設置された高等師範学校。広島県初の高等教育機関。西日本の高等教員(旧制中学)の養成を独占的に担った。戦前はペスタロッチー教育学の研究拠点としても有名。戦中に急造された二校(名古屋・金沢)を除き、東京と広島の二校しかなかったため、旧制高校のナンバースクールに匹敵する難易度だったとか。現在の教育学部。
- 広島女子高等師範学校・・・上の女子版。ほかには東京(現在のお茶の水女子大学)と奈良(現在の奈良女子大学)にあった。現在の教育学部。
- 旧制広島高等学校・・・戦後の大学教養部にあたる学校。ここの学生の多くは帝大に進学した。現在の総合科学部(旧教養部)。なお、旧制高校が(教養部を経るなどして)単体の学部組織に至ったのは東京大学教養学部(旧制一高)、京都大学総合人間学部(旧制三高)、名古屋大学情報文化学部(旧制八高)、神戸大学国際文化学部(旧制姫高)、埼玉大学教養学部(旧制浦高)など。
- 広島師範学校・・・高等師範学校の下位互換。簡単にいえば小学校の先生を養成していた。新制大学発足時は言わば格が違う者同士の統合だったためか、学校教育学部として教育学部とは別の未知を歩むも、2000に両者は統合。
- 広島青年師範学校・・・上の戦時急造版。
- 広島工業専門学校・・・旧制高等工業学校。現在の工学部。
- 広島市立工業専門学校・・・上の市立版。
を統合して1949年設立。
キャンパスと学部
東広島キャンパス・・・本部と大多数の学部があるキャンパス。大学門前町の下見地区は今でこそそこそこ市街地化されたが、ほんの20年ほど前までは田んぼの中にキャンパスがポツンとあるという状態だった。東広島市との中心部との交通の便はあまりよくないのか、学生にはバイクまたは自動車所有率が高め。
霞キャンパス・・・広島市内のキャンパス。医療系学部はこっちになる。
東千田キャンパス・・・こっちも広島市内のキャンパス。法学部と経済学部の夜間コースはここ。移転前はここが本部キャンパスだった。
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主な出身者
- 石橋犀水(書家)
- 喜安浩平(声優)
- こうの史代(漫画家)
- 田中卓志(お笑い芸人。アンガールズのツッコミ)
- とだ勝之(漫画家)
- 仁井谷正充(ゲームクリエイター。『ぷよぷよ』の開発者)
- 能田達規(漫画家)
- 屋良朝苗(政治家。初代沖縄県知事)
関連項目
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