霰とは、小さな氷粒が降ってくること、そうした天候のことである。雹の記事を参照。
また、以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- 雲から降る氷粒、星。
- 〔説文解字〕の本字は䨷で、〔説文・巻十一〕に「稷雪なり」とある。稷の粒のような大きな雪のこと。〔釈名・釈天〕に「星なり、水雪の相ひ摶りて星の如くして散らすなり」とある。
- 日本語特有の意味
- 小さく切った餅。
- 字源
- 形声。声符は散(𢿱)。
- 音訓
- 音読みは、セン(漢音)、サン(慣用音)、訓読みは、あられ。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 語彙
- 霰雪・霰雹
異体字
- 䨷は、〔説文〕の本字。Unicodeに霰と同じとある。
- 𩅤は、〔字彙〕に「霰本字」とある異体字。
- 䨘は、〔説文〕に「䨷、或(ある)ひは見に从(したが)ふ」とある異体字。Unicodeに霰と同じとある。
- 𩃝は、〔集韻〕に「霰、――亦、𩃝と作す」とある異体字。
- 𩃂は、〔字彙補〕に〔韻会小補〕を引いて「霰と同じ」とある異体字。
- 𩆥は、〔字彙補〕に「霰と同じ」とある異体字。
- 𩄧は、〔竜龕手鑑〕に「俗」、〔字彙補〕に「霰字の譌」とある異体字。
- 𩆵は、〔集韻〕に「霰、――亦、𩆵と作す」とある異体字。〔説文〕には小雨という意味で載っている。
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