静とは、しずかであることを表す字である。対義語は動(例:静画↔動画)。
また以下のことを表す。
人名
- 伊集院静(1950年 - ) - 日本の作家。男性
- 伊藤静(1980年 - ) - 日本の声優。女性
- 伊能静(呉靜怡) - 台湾の歌手、女優
- 大石静(1951年 - ) - 日本の脚本家、エッセイスト。女性
- 静御前(? - ?) - 源義経の愛妾
- 白川静(1910年 - 2006年) - 日本の漢文学者。男性
- 楢原静(1928年 - ) - 日本の女子卓球選手
- 山室静(1906年 - 2000年) - 日本の詩人、文芸評論家。男性
中国語圏でも人名に用いられる。
架空のキャラクター
その他
漢字として
靜
- Unicode
- U+975C
- JIS X 0213
- 1-80-48
- 部首
- 青部
- 画数
- 16画
- 意味
- 旧字体は靜。
- しずか、動きのない、きよめる、明らかにする、安らか、しずめる、落ち着いた。
- 靜は〔説文解字・巻五〕には「審(つまび)らかにするなり。靑に從ひ爭聲」とある。
- 静は靜の俗字体。
- 字源
- 形声。声符は争(爭)。
- 青は丹青を表す字であるため、〔説文〕の「審らかにするなり」についての徐鍇の注に「丹靑明審するなり」とあり、彩色して明らかにする意味であるとある。
- 白川静はこの爭は争奪の爭と異なり、鋤を上下からもつ形で、それと青を組み合わせて鋤を清める儀式を表す会意字という。鋤を清め耕作が平静にできることを祈ったことから平静の意味をもつという。
- 音訓
- 音読みはセイ(漢音)、ジョウ(呉音)、訓読みは、しずか、しずめる、やすらか。名のりに、きよ、やす、やすし、などがある。
- 規格・区分
- 静は常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- JIS X 0208やJIS X 0213では、部分字体における争・爭は包摂されるが、静・靜はこの包摂基準の除外対象である。
- 声符
- 靜を声符とする漢字に、瀞がある。
- 語彙
- 静音・静穏・静画・静観・静止・静寂・静聴・静謐・静物・静脈・静流・静養
異体字
- 靜は旧字体で、人名用漢字である。JIS X 0213第二水準。2004年に参考字体から格上げされた。
- 㣏は、〔字彙補〕に「〔古尚書〕靜字」とある異体字。Unicodeにancient form of 靜とある。
関連項目
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