鱒とは、魚の種類である。
概要
サケ目サケ科に分類される魚のうち、サケ(鮭)ではない魚の総称。英語ではtrout(トラウト)と表記し、鮭を表すsalmon(サーモン)と区別している。
ベニザケの陸封型がヒメマスであったりするのにとどまらず、キングサーモンに至っては和名マスノスケであり、なんと鮭の王者の名を持つ魚が鱒のお偉いさんでもあったりするというなんともアレな状態である。
さらに英語ではこれに加えてイワナ属をchar(チャー)と称して区別しており、日本でレイクトラウトと呼ばれている魚もきちんとlake charと呼んでいるのだが、その同じイワナ属に分類されている魚を「brook trout(ブルックトラウト)」と呼んだりするあたりもうしっちゃかめっちゃか。
故に、下手に「それはサケじゃなくてマスだよ(キリッ」などと言ったりするのはやめておいたほうがよい。
利用法はほとんど鮭と同じで、焼いたり燻製にしたりして賞味する。中でもヒメマスはサケ科の中で最も美味と言われることもあるほどの魚である。びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛
サクラマスの押し寿司である富山の「ますのすし」は駅弁としても有名。
また、鱒類は釣りの好対象魚でもあり、管理釣り場でニジマスと戯れたことのある人も多いだろう。魚体の美しさや大きさもさることながら、主たる生息域である渓流や山上湖の景観の良さ、フライフィッシングの奥深さも相まって芸術文化方面とも相性が良い。
特にクラシックの名曲『鱒』はシューベルトを代表する曲として広く知られており、音楽の教科書に掲載されることもある。ちなみにこの曲に登場する鱒はブラウントラウトであるとか。
2010年に、絶滅したと思われていたクニマスが再発見されるという嬉しいニュースがあった。この発見には東京海洋大学客員准教授であるさかなクンが大きく貢献しており、「さかなクンさん」の騒動が起こったことは記憶に新しい。
鱒と呼ばれている魚
そういうわけで、この項では一般的に鱒と呼ばれることの多い魚を挙げて、下手に「これらはサケじゃなくてマスだよ(キリリッ」と言ったりするのである。
- アメマス - イワナ(陸封型)
- カラフトマス
- カワマス(ブルックトラウト)
- クニマス
- サクラマス - ヤマメ(陸封型)
- サツキマス - アマゴ(陸封型)
- シナノユキマス
- タキタロウ(UMA。アメマス系の可能性が高いと言われている)
- ニジマス(レインボートラウト) - スチールヘッドトラウト(降海型)
- ヒメマス - ベニザケ(降海型)
- ビワマス
- フグ田マスオ
- ブラウントラウト - シートラウト(降海型)
- マスノスケ(キングサーモン)
- レイクトラウト(レイクチャー)
関連動画
関連項目
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