概要
ニジマス | |
目 | サケ目 |
科 | サケ科 |
学名 | Oncorhynchus mykiss |
英名 | Rainbow trout |
もともと「レインボートラウト」を直訳したのがニジマスの名前の由来である。なお降海型は「スチールヘッド」と呼び、直訳してテットウと呼ばれる。
カムチャッカからアラスカを経てメキシコ北部にいたる北米大陸太平洋岸とその流入河川に生息している。日本では養殖として全国的に生息している。
全長約40センチメートル。大きなものには1メートルを超えるものもいる。体全体に小さな黒点があり、体側部に赤紫色の模様があるのが特徴である。繁殖期の雄に現れる婚姻色として、非常に見事な虹色の光沢が発色し、それが名前の由来ともなっている。
国内での放流もされていたが、外来種として規制すべきか否か論議がされることもある。日本および世界の侵略的外来種ワースト100にも載っているが、日本では梅雨の増水で繁殖が難しく、さらにすぐ釣られてしまうことから驚異的なほどは定着しておらず、あまり問題視されていない。
産卵期は秋から冬で、主な産卵場は河川上流の支流域。産卵数は2000粒程度。日本では主に養殖での産卵である(養殖地から逃げたニジマスが河川で産卵する場合もある)。食性は肉食性で、水生昆虫や小魚、甲殻類を食べる。
利用
食用の養殖も盛んで、現在お目にかかるマス類の中ではもっとも一般的なものである。鮭と同様に塩焼き、甘露煮、ムニエルなどがうまい。また、寄生虫対策を万全に施した養殖物であれば生食も可能で、刺身や寿司だねにもなる。
ビタミンB類やDなどが多く含まれる。
アスタキサンチンを含む餌を食べさせると鮭と同じ赤い身になることから、サーモントラウト(和製英語)として流通している。安い回転寿司にある「サーモン」はおおよそニジマスさん。もっとも、サケとニジマスは同科同亜科の魚であり、そこまで遠くかけ離れた種というほどでもない。さらに鮭と鱒の何が違うのかという点はそもそも明確ではない。
釣り
ニジマスは釣りの対象魚として高い人気を誇る。管理釣り場で放流されているのもほとんどニジマス。味も良いが、魚体が大きく、引きも強い為ゲームフィッシングとしての人気も上々。
一部渓流域ではヤマメと同じように放流されている場合もある。ヤマメ相手だからと0.1号の超極細仕掛けで釣っている渓流釣り師を驚かせることも。
釣り方は餌釣りでもよいが、ゲーム性の高い対象魚であることもありルアーやフライがより一般的。餌で釣る際はイクラやブドウ虫の餌がよい。近年はテンカラの人気も上がりつつある。
近縁種
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関連項目
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