BRZとは。
- 富士重工業(スバル)がトヨタ自動車と共同開発したFRレイアウトのスポーツカー「スバルBRZ」である。本項で解説。
- 対戦格闘ゲーム「鉄拳」シリーズの登場人物、三島一八が失意に打ちひしがれくずれおちる様子を表したAAのこと →brz(AA)
概要
スバルBRZ(SUBARU BRZ)とは、スバル(富士重工)がトヨタ自動車と共同開発し、富士重工業が生産、トヨタ自動車が販売するFRレイアウトのスポーツカーである。
「クルマ本来の運転する楽しさ、所有する喜びを提案する小型FRスポーツのコンセプトモデル」をスローガンに掲げた、富士重工業とトヨタ自動車の共同開発車である。企画・デザインをトヨタが、確認作業・生産を富士重工業が、開発をトヨタと富士重工業が共同で担当。富士重工業では「 BRZ 」、トヨタでは「 86 」として販売される兄弟車であるが、フロントデザインや足回りのセッティング、ボディカラー等で違いが見られる。
車名はボクサーエンジン(Boxer Engine)+後輪駆動(Rear Wheel Drive)+究極(Zenith)から。
エンジンは2010年に全面刷新された富士重工業の新世代水平対向エンジン「FB20型」をベースに、トヨタの直噴技術「D-4S」を組み合わせた「FA20型」を新規開発。車の性格上、高回転出力型を目指しており、FB20型と比べストロークが短縮されている(ボア×ストロークは86×86mm)。
このFA20型エンジンをより低く、より車両中心に近い位置に搭載する専用プラットフォームも併せて開発。さらには重心から遠い位置にあるフロントフード、ルーフ部等の軽量化も実施。これらの徹底した低重心化と最適な重量配分を追求した結果、重心高460mm、前後重量配分53:47を達成している。
なお、富士重工業が2ドアクーペ専用車を扱うのはアルシオーネSVXの販売終了以来、実に16年振りのことである(2ドアという括りであればかつてのインプレッサにもラインナップとしてあったのだが、あちらは4ドアセダン・5ドアハッチバックとのシャシ共有モデルである)。またFR車の量産は史上初である。
2021年には2代目86/BRZが発表。86/BRZで物足りないと一部から言われたエンジンも2.4l自然吸気エンジンFA24型に強化されたことによりエンジン出力が最大235PSに増加。また、「GR86」と2代目になってGR(Gazoo Racing)ブランドを冠したトヨタの兄弟車とデザイン・足回りセッティング・ECU制御等が異なるのも、初代と同様である。
モータースポーツ
2012年からスーパーGTのGT300クラスに参戦。エンジンはターボ仕様のEJ20型。2013年鈴鹿1000km、2014年富士300km、2016年鈴鹿1000km、2018年菅生で優勝を飾り、その後も参戦を継続。
2021年シーズンは前述のベース車のモデルチェンジに合わせて2代目BRZにマシンを変更した。このシーズンでは年間を通して快走を続け、富士や菅生、オートポリスで表彰台に上り、うち菅生では優勝を果たすなど順調にレースをこなしドライバー・コンストラクターともに年間チャンピオンを獲得した。2022年には富士で優勝している。
また全日本ラリーや86/BRZレースなどにもごく少数だが参戦している。
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外部リンク
関連項目
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