E956形とは、JR東日本が開発・運行している新幹線試験車両である。
概要
「FASTECH360S」で目指しつつE5系で実現できなかった営業運転時360km/hの課題解決及び北海道新幹線札幌延伸時の速度向上を目指して2019年に登場した車両。
「Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation」(最先端の実験を行うための先進的な試験室)を意味する「ALFA-X」が通称として用いられている。
編成は全電動車の10両編成で、最高速度は400km/hまで対応。このため、先頭車両は客室部分を減らして「鼻」の部分をこれまでより長く取っており、1号車は約16メートル、10号車は約22メートルが確保されている。
また、高速域での試験の都合から中間車には窓のない5号車やより窓を小さくした3・7号車があり、車両の構造や車内の環境比較が実施される。
先代「FASTECH360S」で採用されていた空気抵抗増加装置(通称:ネコミミ)は室内に影響のないよう屋根上で収まる簡易化仕様で搭載されている。なお、この装置はバードストライクで破損した際に沿線に飛び散って屋根などを破壊しないよう材質を工夫している。
なお、新在直通向け試験車「FASTECH360Z」に相当する車両はなく、フル規格路線向けのみで試験を行っている。
今後、本形式で検証してきた技術をベースとして2030年度内の営業運転開始を目指してE10系を製造予定。また、北海道新幹線札幌延伸時には別途E10系ベースの新系列を導入予定である。
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