東北新幹線とは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が所有する新幹線路線である。
概要
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広義には、東京駅を起点とし、青森県の新青森駅まで1都7県を通る系統名称である。(ただし駅があるのは1都6県*)
狭義には、盛岡駅~新青森駅間の線路名称である。
※東京駅~盛岡駅間の線路名称は「東北本線(新幹線)」である。
使用車両はE2系、E3系、E5系、E6系が使用されているが、東京から大宮まではE4系(上越新幹線列車のみ)、E7系(北陸・上越新幹線列車のみ)が用いられる。
同路線は、首都圏と栃木県、東北地方および北海道方面を結ぶ重要な輸送路となっている。また、栃木県・福島県から東京都市圏への通勤路線としても重宝されている。前者は主に「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」が、後者は主に「やまびこ」・「なすの」がこれにあたる。
1982年に大宮駅~盛岡駅、1985年に上野駅~大宮駅、1991年に東京駅~上野駅、2002年に盛岡駅~八戸駅、2010年に八戸駅~新青森駅が順次開通となった。
2016年3月26日から北海道新幹線新函館北斗駅まで直通運転を行っており、最終的には札幌駅まで直通する予定(2030年度を予定)。
2011年3月11日の東日本大震災で東北新幹線が全線不通となっていたが、わずか49日で全線復旧させたという社会資本整備の功績から、公益社団法人土木学会より技術賞Ⅱグループを受賞した(■)。
2022年3月の福島県沖地震では「やまびこ223号」が営業運転中に脱線(営業運転中の新幹線の脱線は2004年の新潟県中越地震で上越新幹線の列車が脱線して以来2例目)。また高架橋や架線等の設備が被害に遭い、那須塩原駅〜盛岡駅間が不通となった。当初復旧見込みは4月以降になる見通しだったが、4月14日より全線運転再開、5月13日より通常ダイヤでの運転再開となった。
なお、2021年2月にも地震の影響で那須塩原駅〜盛岡駅間が不通となっていたが、こちらは不通から10日後に全線で再開している。
不通時には東北本線での臨時列車運行、常磐線特急「ひたち」の仙台駅延長、羽越本線特急「いなほ」の秋田駅延長が行われているほか、高速バスや飛行機といった代替交通手段での移動が案内されている。
東京~大宮間に関して
本来荒川~大宮間はトンネル方式で建設し、東京と大宮を結ぶ予定であった。が、地質を調査したところ予想以上に地質が悪かった事を受け、1973年にトンネル方式ではなく高架橋へと変更される事になったのだが、これにより新幹線の騒音と振動を懸念した住民や沿線自治体(特に北区)が工事に反対。
結果、工事計画の変更が認可され工事が本格化したのは1980年になってからである。
なお、この影響等により上野~大宮間では2021年3月12日まで最高速度を110km/hとしていた(更に、東京新幹線車両センター以南は設計上75km/hの速度制限がある)。このうち浮間舟渡以北については、防音壁かさ上げなどの騒音対策が行われ2021年3月13日から最高速度を130km/hに引き上げた。これにより同区間の所要時間が1分程度短縮された。
また、当初は上野駅の設置は予定されていなかったが、東北新幹線用に改築された東京駅の第7ホーム(14・15番線)が東海道新幹線用になった事から東京駅の東北新幹線ホームが将来的に不足する事が予想された事と地元の要望が高かった事を受けて1977年にサブターミナルとして設置される事が決定した。
駅一覧
●:全列車停車 ┃:全列車通過 △:停車する列車、通過する列車の両方が存在。なお「全列車停車」の定義は定期列車に限ったものであり、臨時・季節列車の通過設定は考慮していない。
[山]:特定都区市内制度「東京山手線内」 [区]:特定都区市内制度「東京都区内」 [仙]:特定都区市内制度「仙台市内」
「やまびこ」の一部列車は東京駅~(北)福島駅で山形新幹線「つばさ」を、「はやぶさ」の一部列車は東京駅~盛岡駅で秋田新幹線「こまち」を新青森方に連結して走行する。
車内放送チャイム
東北新幹線車内メロディ | ![]() |
脚注
画像
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
東北・北海道・上越・北陸新幹線及び山形・秋田新幹線の車両 |
200系 - 400系 - E1系 - E2系 - E3系 - E4系 - E5系/H5系 - E6系 - E7系/W7系 |
東北・北海道・上越・北陸新幹線及び山形・秋田新幹線の列車 |
東北・北海道: はやぶさ - はやて - やまびこ - なすの - あおば 上越: とき - たにがわ - あさひ 北陸: かがやき - はくたか - つるぎ - あさま 山形・秋田: つばさ - こまち ※下線付きは現在不使用 |
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