GWR Class5700とは、かつてイギリスに存在した私鉄「Great Western Railway(グレートウェスタン鉄道又は大西部鉄道。以下GWR)」に所属、運用された蒸気機関車である。国有化後はイギリス国鉄(以下BR)所属となった。また、一部の私鉄等にも所属していた。
概要
GWRでは、吸収合併した中小私鉄が保有していた小型機関車を多数引き継いでおり、これらの車両は形式もメーカーもバラバラであった為メンテナンスの面で大きな問題になっていた。このような車両を纏めて一形式の車両で置き換えることによりメンテナンス性の向上を図る為の標準機関車として製造されたのがClass5700である。1929年から1950年までの間にマイナーチェンジを加えながら製造、一部は他の私鉄向けにも製造され、全部で863両が製造された。
見た目は車輪配置が0-6-0の3軸駆動、ボイラー両側に水タンクを設置した為四角いスタイルが特徴のパニアタンク機関車となっている。上記の通り製造数が非常に多い為、イギリスでは最もメジャーなパニアタンク機関車として有名である。
主に閑散区間や都市近郊の比較的短い区間での旅客列車の運行を目的に製造された機関車で、それ以外にも近距離の貨物列車や入替作業等にも使用、オートコーチを使用したプッシュプル運転にも対応可能であった。この他、地下鉄への乗り入れを考慮(事業用)したタイプまで存在した。国有化後も1966年頃までBRで活躍、その後も一部の車両がロンドン交通や私鉄等に引き取られて活躍していたが、1975年頃に全廃となった。
現在は全て引退済みだが、15両以上が保存されており、動態保存機も存在している。
きかんしゃトーマスに登場する大西部鉄道出身の機関車「ダック(きかんしゃトーマス)」のモデルとなった車両である。
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