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メンテナンス(maintenance)とは、持続、維持、整備、主張などの意味を持つ英単語である。
略語はメンテ。
広義にはユーザーや無資格者による日常点検や目視点検なども含める場合もある。
概要
人々が利用する道具や機械・乗り物・サービスなどに対して行われる。
- 多くの場合、技術者による日々のメンテナンスによって維持されている。
- 日々の使用によって劣化は避けられないが、寿命まで長く性能を維持するために必要である。
- システムのアップデートや、部分的に高性能・長寿命な部品パーツに交換する場合もある。
- 自動車・航空機などの乗り物や複雑な電子機器・兵器など、それぞれ専門の技術者が必要になる。
メンテナンスを行う際には安全のためサービスや機械を止めなくてはならない場合も多い。メンテナンス自体に料金が発生したり、停止中は利益を生まないなど一定の不利益が出る場合もある。大規模なものは会社の休日に行われる場合もある。
致命的な不具合が見つかった場合などはメンテナンスどころかリコール(自主回収)になることもある。
構造も重要
技術者だけでなく、基本構造を簡略化したり部品をユニット化して塊で取り出せる/交換できるようにする、既存の部品が流用できる、整備箇所に素早くアクセス可能など迅速明解かつ正確にメンテナンスが行えるよう優れた設計が望ましい。
不具合発生時などは原因究明が迅速になるよう、コンピュータによって各所の挙動を事細かに記録したり、自己診断機能などをもつものもある。
基本設計がいい加減だと、基本的な整備にも手間取り時間がかかる、不具合の原因究明に手間取ったり不十分な状態で復旧させてしまう場合もあるなど問題が多い。
メンテナンスを怠ると…
メンテナンスを行わないことによるリスクは非常に大きい。
- 目的達成や業務が続行不能になる。
- 劣化・摩耗が早まり、想定された寿命まで使用できなくなる。
- 突然停止・破損・崩落・暴走してしまい周囲の人員・物品を巻き込む危険な状態に陥る。(後述)
- 電気・ガス・水道・道路・通信といったインフラなどは広範囲・大勢の人間が影響を受ける。
- メンテナンス価格で済むものが派手に損傷してしまい、新品価格で再購入が必要となる。
その他
簡易なものはユーザー自身が行う・行える場合もあったり、早期警戒として、警告灯などで異常や交換時期を知らせてくれる場合もある。
もちろんメンテナンスさえしていれば不具合が起きない訳ではない。
「万が一でも止まったり故障してもらっては困る」場合はさらに別途の対策が施される。予備電源やバックアップシステムを備えていたり、回線や油圧を二重化する、多種多様な異常検知センサーを複数個所に取り付ける…といった手法など。(銀行システム・医療機器・航空機など)
大規模災害などに備え、物理的な補強やシステムの分散(リスク分散)なども必要である。
専門業者や資格者が必要な機械であるにもかかわらず、無資格者が勝手に分解・改造してしまい、火災や大事故になるパターンもある。
呼称
状態を正常に保つものとして、個別に名称がある場合もある。
(※他にもありましたら追加してください)
ネットサービスにおけるメンテナンス
維持や整備などが必要なのは建造物などに限らず、ネットサービスも例外ではない。
ニコニコ動画のサービスも、動かしているのは機械(サーバー)であり、物理的な障害が発生するとなかなか復旧できない。そういった問題を改善する技術もあるが、今でも緊急メンテナンスなどは多くのネットサービスで見かける。
メンテナンスによる影響
ネットサービスのメンテナンスによる外部への影響として考えられるのが、類似サービスの利用者の増加である。
ネットサービスがメンテナンスをしている間、ユーザーはそのサイト内でのサービスが限られてしまうことがあり、例えば、ニコニコ生放送の定期メンテナンス中、ユーザーは生放送を開始することができない。
そのためユーザーは「休憩時間か」「会員やめるぞ」「サーバーのコンセントでも抜いたか」と運営を茶化し、他のサービスで欲求を満たすため、類似サービスの利用者が増加するというものである。
ニコニコ動画では、2007年12月27日には24時間以上の長時間メンテを決行した際、zoomeの鯖がダウンするという珍事が起きた。 通称「終日メンテ」と呼ばれている。
問題
素人ではうかつに手が出せず、高度な知識や技術・資格を必要とするメンテナンスも多い。
日本においては「職人・技術者ならできて当然」と軽視する老害経営者や消費者の意識もあり、待遇や給与が反映されづらく、技術者の後継・人手不足にあえいでいる場合も珍しくない。
機材のメンテ予算をケチることで限界を超えたまま使用してしまい負傷や死亡事故(労働災害)となる事例も数多く発生している。
予算がつかない!
巨大施設や橋、トンネルや高速道路など
華々しい完成式典や開通式は癒着業者への利益やパフォーマンスになるため、政治家には好まれる。
…ただし忘れてはいけない点として
その後の保守点検作業がなければ、いずれ大勢を巻き込む悲惨な事故となる。
…のだが現場が声を上げても「保守点検なんて地味な上に金にならない」ため予算を出し渋り、騙し騙し使用された挙句、笹子トンネル天井板落下事故(項目参照)のような事態を実際に生み出している点もひとつの側面である。もちろん近隣の電線やガス管・水道管なども老朽化が激しい。
関連項目
- トラブル
- 503 - service unavailable
- メンテナンス中の交流所
- 2007/12/27 ニコニコ動画メンテナンス
- 2009/3/5 ニコニコ動画メンテナンス
- 技術者
- サービス / サポート
- 後方支援 / 兵站
- 機械 / 乗り物
- 劣化 / 寿命
- 危機管理
- リスク
- リコール
- 費用対効果
- 資格
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