iPod classicとは、かつてAppleが発売していたポータブルオーディオである。
概要
過去にiPodと後ろに何も付かなかったシリーズの機種。iPod nanoやiPod shuffle、iPod touchといったiPodファミリーが次々と登場していく中で、初代・シリーズ名同一症候群に陥ってしまったため、6代目より「iPod classic」と名称変更された。
このモデルのみ記憶媒体がハードディスクドライブ(他のシリーズはフラッシュメモリーを使用)であるため、大量の音楽を記憶させることができる。また、USBハードディスクとして利用することができるほか、iPod nanoと同様に動画やゲームを楽しむことも可能となっている。
2011年9月30日にはiTunes Storeからクリックホイール向けのゲームが販売終了。
2014年9月10日をもって本体も販売終了。Apple Storeでの取り扱いも同日で終了した。
2019年のiPod touch第七世代で256GBモデルが登場するまでは、iPodシリーズで最も容量が大きかったが、2022年にはiPodシリーズそのものが終了したためtouchの天下は短命に終わった。
iPodシリーズ終了の背景には、音楽プレイヤーに特化した機能そのものが、iPhoneをはじめとするスマートフォンで充分賄えるようになったことが大きく、高音質化でも最後までiPodはハイレゾ対応しなかったため、早期にハイレゾに対応したWalkmanシリーズに遅れを取ったことも挙げられる。
なお、非公式な方法ではiFlashなどの変換基板を用いることでストレージの中身をSSDやmicro SDに変更することでテラバイト級の容量に拡張したり(2022年10月現在2TBまで可能)、サードパーティー製のファームウェアであるRockboxを導入してFLACなどのハイレゾ音源に対応させたりといったことで愛用する者もいる。また、最終モデルのiPod Classic 第6世代では2.0.5のファームウェアが最終バージョンとなるが、これを利用するには、iTunes 10.7以降でなければ同期が不可能となっている。クリックホイールゲームのうち、PhaseのようにiPod内の音楽をそのままゲームにするようなものは、旧バージョンのiTunesでの変換が不可欠なので、旧環境を維持できる人は大事にしておこう。
音質的には最も優れているといわれる5.5世代のiPod Classicは、上記の大容量化は可能であるものの、音楽、映像がそれぞれ140GBを越えると正常に再生できなくなる、いわば容量の壁のようなものがあるため(元々そこまでの大容量化を想定したOSではない)、今から新規に改造するのであれば第6世代の方が実用的といえる。
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関連項目
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