ええー?ほんとにござるかぁ?とは、剣を振るうことにのみ生涯を捧げた名も無き農民の、苛烈な修練と天賦の才により辿り着いた剣の極致とは特に関係の無い煽りスキルである。
『Fate/stay night』に登場する、偽アサシンこと佐々木小次郎のセリフ。より正確に言うと、Fate/Grand Orderイベント『月の女神はお団子の夢を見るか?』にて、聖女マルタとのやり取りの最中に発せられた一言である。
海辺にて、火を囲いながらお団子に舌鼓を打つ聖ゲオルギウスと聖女マルタ、そして佐々木小次郎。名だたるドラゴンスレイヤーたちの牧歌的な一幕であるが、猫を被って素を見せようとしない小次郎に対し、マルタは警戒心を抱いていた。やがて業を煮やしたマルタは小次郎の本音を訊き出そうとするのだが……以下がその対話の詳細である。
「数日前からぶらぶらと私たちに付いてきましたが、何が目的なのかそろそろ白状してもらいましょうか」
「目的ははじめに語り申した。マルタ殿と手合わせがしたい。それだけにござる」
「ですから、それはお断りした筈です。私は争いのむなしさを説く者です。
なぜ自分から戦わなくてはいけないのですか。性に合いません」
「ええー?ほんとにござるかぁ?」
神妙な雰囲気かと思ったらコレだよ!
この煽りがストレートに効いたのか、厳かな態度をとっていたマルタも「アンタね、アタシを馬鹿にしてんの!?」と激昂し、両者とも早々に化けの皮が剥がれることとなった。争いのむなしさとは一体……
何かと印象的なテキストの多い当作であるが、恐ろしいまでの落差とマルタの豹変っぷりが殊更ユーザーの心に響いたのか、これ以降なにかと疑わしい場面や発言が出てくる度に「ええー?ほんとにござるかぁ?」というコメントが行き交う様になった。「えぇー?本当にござるかぁー?」や「ええ~?ほんとうでござるか~?」など、表記揺れが見られるのはご愛嬌である。
またスタッフ側も気に入ったのか、主人公の選択肢やフォウくんの鳴き声(意訳)にも度々採用され、公式のテキストにおいても目にする機会が増えることとなった。最早、小次郎を代表するセリフであると言っても過言ではないだろう。
……これといいドラゴンスレイヤーといいジャスティスハサン先生といい、本家発売から10年以上経った後にこうもアクの強いネタがアサシン達に付与されるなど、誰が想像できただろうか。
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最終更新:2023/03/26(日) 20:00
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