かあさんの歌とは、NHKの「みんなのうた」で流れていた昭和の曲である。
「かあさんは夜なべをして手袋編んでくれた……」から始まる歌いだしでよく知られる楽曲。作詞・作曲は窪田聡で、1956年(昭和31年/※本記事初版作成時の2025年だと69年前)に当人が20歳の頃に「うたごえ運動」の活動の中で発表し、全国の歌声喫茶へと広まったという。
冒頭の通り、NHKの「みんなのうた」で流れていたほか、音楽の教科書でも取り上げられていたため、幅広い世代で知名度がある。
曲自体はどこか寂しげな楽曲であるが、一部の世代は、なぜかポップな曲調で「かぁちゃん、一人で手袋編んだぜ!」と、「宇宙のファンタジー」の曲調で歌う。(もっぱらハッチポッチステーションの影響)
離れて暮らす母を懐かしみ思いを寄せる内容の歌詞となっているが、実は窪田聡当人によれば彼は文学を志すもそれに反対する母と衝突して家出していた。そして居所を知った母が家出先に手紙などを送る情景を歌ったものであるという。
また、歌詞内に冷たい木枯らしやあかぎれ、根雪といった描写があるので窪田聡について「雪国育ち」と誤解されることもあるそうだが、実は東京出身。彼が少年だったころの戦時中の疎開先である長野県信州での情景をイメージして作った楽曲であるそうだ。そのため、長野県長野市の信州新町にはこの歌の歌碑がある。
時代の変遷によって歌詞の意味が伝わりにくくなっている箇所もあるようだ。例えば「夜なべ」とは、漢字では「夜鍋」と書き「夜に仕事すること」(夜、鍋で物を煮て食べながらする作業というところからきている)を指す言葉であるが、死語になりつつあるため意味が理解されず「夜食のこと?」などと思われたりすることがあるという。また「いろり(囲炉裏)」を知らない子供から「祈りの間違い?」と思われることもあるという。
有名な歌いだしの歌詞について、「かあさんは夜なべをして」になっている場合と「かあさんが夜なべをして」になっている場合の両方がある。これは商業で出ている歌手が歌ったバージョンのレコードやCDであっても双方が存在している。そのため「正しい歌詞」はそれぞれの歌手のバージョンで異なることになる。
「ではどちらが元々の歌詞なのか?」というと、前述の歌碑に彫ってある歌詞では「かあさんは夜なべをして」となっている。また、作者の窪田聡が歌う映像[1]においても「かあさんは夜なべをして」と歌われている。よって元の歌詞は「かあさんは」の方なのだろう。それが「誤って」または「何らかの理由で意図的に」などの理由で「かあさんが」に変わっているバージョンもある、ということか。
| タイトル | カキコされた掲示板 | |
|---|---|---|
| かあさんの歌 | loge(e^34)(ユーザ記事)#7 |
掲示板
1 ななしのよっしん
2025/05/07(水) 10:41:20 ID: UZd7GS8LEV
これ、かあさんの歌です…
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最終更新:2025/12/06(土) 07:00
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