すまけい(1935~2013)とは、1960年代から2010年代まで活躍した俳優である。
本名は須磨啓
出身地は北海道国後島。舞台・テレビなどで個性派俳優として一世を風靡した。
終戦二日前に国後島から引き揚げ。戦後は高校卒業まで北海道標津郡中標津町にいた。
道立中標津高等学校卒業後富山大学に進学するも、途中で役者を志し上京。
専修学校中退後、1961(昭和36)年に芸術劇場に入団し、舞台俳優として芸能人生のスタートを切る。
1966(昭和41)年に独立し新宿などの小劇場を拠点に「すまけいとその仲間たち」を結成、看板役者兼演出家として、その地位を高め、当時の小劇場ファンから「アングラの帝王」として徐々に名声を得ていくことになる。
1972(昭和47)年に劇団解散後は一時芸能界から遠ざかるものの、
1985(昭和60)年に井上ひさしに請われ 劇団こまつ座に入団し、商業演劇に進出。同年にNHKの井上ひさし作品のTVドラマ化した ドラマ人間模様「國語元年」の裏辻芝亭公民役を演じたことで、50歳にしてTVデビューを果たし、以降個性派俳優としてNHK大河ドラマ(ジェームス三木作品メイン)や火曜サスペンス劇場(女監察医・室生亜希子シリーズの田原健造警部役など)に多数出演、また山田洋二作品を中心に映画俳優としても活躍した。
しかし1999(平成11)年に膀胱癌を患って以降がんとの闘病生活を強いられ
(その直後に演じたのがNHK大河ドラマ「葵徳川三代」の伊達政宗役)
2001(平成13)年には脳梗塞を患って以降は後遺症として左半身に麻痺が残る状況ではあったものの、俳優として演じ続け
2010(平成22)年には先述の癌が大腸に転移して摘出手術を受けるも、舞台・ドラマに出演を継続した。
しかし2013(平成25)年 癌が全身に転移して11月から入院、12月7日肝臓癌のため逝去した。享年78歳
生涯現役を貫いた、冷徹な腹心役から老獪な父親役など幅広く演じたが、どこか憎めない名優であった。
「寛容で温かくてユーモラスで、こんな大人がいてほしいと日本人なら誰もが思うような人間像を創り出してきた、実にたぐいまれな役者でした。これからの日本でこそ大活躍してほしかったのに、悔しくてなりません」との言葉を彼に送っている
膀胱癌を患った翌年の出演作品
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最終更新:2025/12/22(月) 10:00
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