ふえるわかめちゃん(ふえるわかめ)とは、理研ビタミン株式会社から発売されている商品の名前である。
ふえたわかめ |
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いわゆる乾燥わかめの草分けである。重量比50~100倍ほどの水で5分から8分間ほど「戻す」とわかめが10倍以上に膨れる(ふえる)という、調味料メーカー理研ビタミンの代表的商品の一つ。わかめに含まれる水溶性食物繊維のアルギン酸が水を吸収するのが大きくなる仕組みだそう。試そうと思えば相当な量まで増えるが、食感との兼ね合いでメーカーでは10倍程度までを推奨している。
同社では1965年に「生わかめ わかめちゃん」の販売を開始しており、これが初めての家庭用商品であった。ふえるわかめちゃん開発の契機は、より食感のよい塩蔵わかめへと需要が変化していったこと、また直接的には、クノール食品が即席味噌汁の中に入れるわかめフレークを発注したことなどによるらしい。
均一に乾燥する方法を模索する中、休憩中に淹れたお茶の葉がきれいに戻っていたことにヒントを受け、お茶の乾燥機の仕組みを活かして乾燥に成功。1975年、「花ざいく」として業務用食品として発売を開始する。その翌年にあたる1976年、花ざいくを家庭食品向けに開発、発売したのがふえるわかめちゃんである。
味付けせずお湯だけ注いで食べる人も |
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「2分間で約10倍以上にふえるわかめ」というコンセプトのもとに開発され、その手軽さや便利さも相まって、発売から1年の間に約1,500万袋を売り上げ、「わかめスープ」「わかめそば」「わかめ入りのカップ麺」などといった日本におけるワカメ料理の普及に貢献。今日では理研ビタミンの人気商品として広く知られるようになっている。さらに、特許は取得しているが他社の類似商品発売を制限しておらず、条件付きで製造販売可能として、国内のわかめ需要喚起に努めている。
なお、ふえるわかめちゃんには三陸産、鳴門産、国内産、韓国産、北海道産というように種類があり、それぞれが産地だけでなく、内容量等についても微妙な差異があるため、好みや用途に応じて買うものを選べるようになっている。以前は中国産が販売されていた。
なお、「サザエさん」に登場する磯野ワカメとは関係がないのだが、2015年に「わかめスープ」キャンペーンガールとして共演が実現した。
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最終更新:2024/12/01(日) 02:00
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